賃貸だと「壁や設備に傷をつけてはいけない」といわれています。これは賃貸住宅の場合「入居者には退去するときに原状回復をする義務がある」からです。
でも住みやすさを考えた時に、「壁のこの部分にフックが合ったら便利なのに…」と思うことってよくありますよね?
そこで今回は賃貸でもおすすめの壁フックの使い方を4選紹介!あなたの暮らしがもっと便利になる壁フックの使い方やおすすめの壁フック、使う時の注意点をわかりやすく解説します。
このページでわかること
1. 賃貸でもできる壁フックの使い方4選
1-1. 目隠しカーテンの取り付けに使う
傷をつけずに目隠しカーテンを取り付けるのに便利なアイテムといえばツッパリ棒があります。
最近ではいろいろな長さのツッパリ棒があるので、傷をつけずにカーテンを取り付ける時などにはよく使われます。
でもツッパリ棒には、ツッパリ棒を設置するためのスペースがないと使えません。
かといって玄関からキッチンや部屋の中がダイレクトに見えてしまう間取りの場合は、目隠しカーテンがあるだけでプライベートを守ることが出来ます。
このような場合には壁フックを使うのがおすすめです。
壁フックであればツッパリ棒を使うスペースがなくても使うことが出来ますし、目隠し用のカーテンであればそれほど重さもありません。
ですからカーテンの吊り下げ棒の重さを含めても2か所の壁フックで十分対応できます。
1-2. キッチン用品の収納
コンパクトなキッチンだと、キッチン周辺の収納スペースがないのがとにかく困りますよね。
かといって自炊がベースとなれば、おたまやフライ返しなどこまごました調理器具も必要になります。
こうした調理器具をコンパクトなキッチンで収納するには、壁に引っ掛けて収納するしかありません。
さすがに鍋やフライパンを壁フックで引っ掛けるのであれば、耐荷重も考えてかなりしっかりした壁フックを使う必要があります。
でもおたまやフライ返しのような比較的軽い調理小物であれば、簡単に取り付けが出来る壁フックがあればスッキリ収納することが出来ます。
1-3. 鏡を取り付ける
賃貸物件で鏡がある場所といえば、洗面所または浴室のどちらかですよね。
でもこれだけだと不便ではありませんか?
もちろんクローゼットの裏側に取り付けるという方法もありますが、他にもインテリアの一部として鏡を置きたい時もあります。
こんなときにもおすすめなのが壁フックです。
姿見のような大きな鏡を壁に取り付ける場合は、ネジを使ってしっかりと固定しなければ危険です。
でもこれでは壁に大きな穴が出来るので、賃貸としてはNGです。
でも100円ショップなどで購入した少し大きめの鏡であれば、鏡を支えている枠がプラスチック製ですし重さも「家具としての鏡」と比べれば断然軽いです。
ですから壁フックでもちゃんと壁に設置することが出来ます。
1-4. コンクリートの壁にはマスキングテープがあれば壁フックもOK
木の壁であればピンでとめるタイプの壁フックを使えば問題ないのですが、ピンが刺さらないコンクリートの壁となるとちょっと厄介です。
でも諦めるのはまだ早いです。
コンクリートの壁の場合は、テープタイプの壁フックを使うのがポイントです。
ただしダイレクトに壁フックを取り付けてしまうと、はがしたときに跡が残ってしまいます。
それを防ぐために必要なのが「マスキングテープ」です。
マスキングテープはDIYには欠かせない作業用テープです。
貼り付けると隙間なく張り付きますし、剝がす時は張った部分に傷をつけずにサッと剝がすことが出来ます。
つまりコンクリートの壁の場合は「マスキングテープ&シールタイプの壁フック」であれば問題が解決します。
やり方も簡単です。壁フックを取り付けたい部分にマスキングテープを貼ります。
隙間がないようにしっかりと取り付けたら、壁フックのシール部分をマスキングテープの上に貼り付けます。設置はこれだけです。
でもマスキングテープを使うというひと手間を加えることによって、取り外す時にコンクリートに傷をつけることがなくなります。
もちろんキズがなければ修繕の必要はありませんから、退去するときも安心ですよ。
2. 賃貸におすすめの壁フック
木の壁におすすめの壁フック
木の壁に使うのであれば、ピンタイプの壁フックがおすすめです。
ピンタイプであれば、壁にできる穴のサイズも画鋲の穴と同じ程度です。
この程度のキズであれば、退去時に修繕の必要はありません。
コンクリートの壁におすすめの壁フック
コンクリートの壁におすすめなのは、「吸盤タイプ」または「シールタイプ」です。
簡単に取り付けられて傷もつかないのは「吸盤タイプ」なのですが、キッチン周辺やトイレなど湿気がある場合には外れやすいというデメリットがあります。
しっかりと壁フックを取り付けたいのであれば「シールタイプ」を使うのがおすすめです。
シールタイプフックに使われているシールはかなり強力ですので、一度取り付けるとよほど強い力を加えない限り外れません。
その代わりそのまま壁に貼り付けてしまうと、取り外す時に壁に傷がつきます。
ですから取り外したとしてもキズが付かない程度の強さのシールを選ぶなどの工夫が必要です。
壁紙におすすめの壁フック
壁紙に壁フックをつける場合は「シールタイプ」がおすすめです。
シールタイプであれば比較的簡単に取り付けられますし、マスキングテープの上から取り付ければ外したときに壁紙が傷つくこともありません。
ちょっとしたひと手間は必要ですが、模様替えをしたときに壁紙だと画鋲程度の穴でも気になります。
ですからこれを避けるためには、シールタイプの壁フックを利用するのがおすすめなのです。
3. 賃貸に壁フックをつける場合の注意点
賃貸住宅の場合、退去時には原状回復をする必要があります。
壁に取り付けるフックにもいろいろなタイプがあり、ピンでとめるタイプもあれば強力な両面テープで張り付けるタイプもあります。
ただし壁についたキズの原状回復には、一つの目安があります。
まず修繕の必要がない範囲として考えられるのが、画鋲やピンでできた穴です。
これは「一般的な日常生活をしていれば必ず付くキズ」と考えられるので、キズがついてしまってもそのことで原状回復を求められることはありません。
ただしシールで取り付けるタイプの場合は要注意です。
フックを取り付ける目的は「物をひっかけて収納する」ということです。
ですからシールで取り付けるタイプのフックの場合、使われているシールはかなり強力です。
そんなシールを直接壁に取り付ければ、取り外したときに壁紙も一緒にはがれてしまうことは考えられます。
このような場合は剝がれてしまった壁紙の修繕費用は入居者であるあなたに求められます。
ちなみに壁紙の張替えは1㎡単位で行います。
ですからほんの小さな剥がれであったとしても、修繕費用は破損した部分以外も請求されます。
もしも壁一面の壁紙の張替えが必要になったとしたら、その費用はかなりの額になります。
そうならないためにも、シールタイプのフックを取り付ける時には十分に注意が必要です。
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4. まとめ
賃貸の場合、壁に傷をつけてはいけないということが大前提になります。
でも画鋲やピンでできた穴であれば、退去時に修繕を請求されることはありません。
ただしシールタイプの壁フックや塗装部分、コンクリート壁などの場合は、取り外したときに壁に傷がつかないようにすることが大切なポイントになります。





