賃貸マンションでもペットを飼える物件が増えてきていますし、ただ単に『ペット可』を売りにしているのではなく、ペットが一緒に暮らすことを前提に設備が整っている物件もあります。
猫や犬好きには選択肢が増え好ましいことですが、『ペット不可』の賃貸マンションに住んでいる時に突然、猫や犬を飼いたくなったときは大きな問題です。
ペット可と明記されていない以上、多くの物件はペット不可です。
ペットが飼えない部屋で「こっそりペットを飼ってしまおうか…」と悩んでいる人必見、『後悔する3つの理由』をまとめてあります。
もちろん大家さんに事情を説明することで事態が好転することも考えられますが、ペット飼育可能物件を見つけて、ストレスなく暮らすことをおすすめします。
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このページでわかること
1. 賃貸マンションでペットをこっそり飼うと後悔する3つの理由
大の猫好きや犬好きでも住んでいる賃貸マンションがペット禁止なら、ほとんどの人は飼いたくても飼わずにいるでしょう。
それでも、雨の中ぬれている小さな犬やマンションのベランダに入り込んできた子猫を見た時には、気持ちが揺れてしまいます。
小さいからこっそり飼えば「ばれないかも?」と淡い期待を抱くかもしれませんが、多くのケースでペットを飼っていることが発覚してしまいます。
特に犬の場合には、隠しておくことは至難の業です。
鳴き声や匂いだけが、心配の種ではありません。
散歩に出る時に見つかってしまったり、防犯カメラに写ってしまうことも、窓辺でくつろぐ姿が目についてしまったり、大好きなペットとの暮らしが心安らぐどころか、ストレスの連続になることも考えられます。
1-1. 退去時のニオイや汚れから損害賠償請求の支払い
どんなにきれいに犬や猫を飼っていても、ペット独特の匂いを消すことはできません。
トイレやシャワーに気をつけていても、普段ペットを飼っていない人には分かってしまいます。
退去時に立ち会う管理会社の人は過去のいくつもの実例から、「こっそりペットを飼っていたかもしれない?」と疑いの目を少なからず持っています。
ペット禁止の物件でペットを飼ってしまっていた場合には、借りていた部屋をきれいに戻すための支払いが発生しますし、言い逃れができません。
きれいに掃除したつもりでも、壁や床についてしまったシミや汚れ、ニオイを取るための請求が数十万円になることもあります。
支払いを拒否してしまうと、訴訟に進んでしまうケースもあります。
1-2. 強制退去を言い渡されることも
騒がしいことも、マーキングもなく、爪とぎで柱を傷めることもなく、おとなしい猫や犬でもペットはペットです。
こっそり飼っていることが見つかってしまうと、知り合いでペットを代わりに飼ってくれる人を見つけるか、すぐに他の部屋を見つけるかのどちらかを選ばなくてはなりません。
どちらの選択肢も急に、対応できるとは限りません。
時間的な猶予などは大家さんとの話し合いになるでしょうが、契約違反にあたっていますので、慎重な対応が求められます。
幸運にも引取先が見つかるまで時間をもらえた場合でも、同じマンションに住む人でアレルギーの人がいることもありますので、十分に気をつけましょう。
1-3. 「もし見つかったら」と思う負担からのストレス
おとなしい猫の場合には、鳴き声で見つかってしまうことはあまりないようですが、意外と猫が突然走り出す足音で、ペットを飼っていることが気づかれてしまうことがあります。
また犬の場合には、鳴き声と散歩がネックです。
犬を散歩させるために、毎晩車に乗せて遠くまでドライブしていた飼い主さんもいるほど、こっそりペットを飼うことは気持ちが休まることがありません。
何気ない大家さんや近所の人に視線さえ、臆病になってしまいます。
2. 賃貸マンションでは小動物のペット飼育も禁止?
基本的にペット禁止の物件は、ハムスターや亀などの小動物も猫や犬と同じように禁止です。
専用のケージや水槽で飼うので問題ないと思わるかもしれませんが、立場が代わると、何の問題もないような状況が問題として指摘されてしまいます。
小動物さえも禁止になってしまう理由としては、少なからずペットを飼う以上ハムスターであっても、ミドリガメであっても『ニオイ』の問題があります。
ずっと一緒にいると気がつかなものの、小動物を全く飼ったことのない人にとっては、気になることがあります。
また、きちんとケージの扉を閉めていても、時として脱走してしまうことがあります。
ベランダや窓をつたって、隣の部屋に侵入してしまう可能性も否定できません。
それなら「脱走の心配がない金魚や熱帯魚なら、いいのでは?」と、思われる人も多いでしょう。
ところが、ペット禁止物件では、金魚であっても例外でないことがあります。
金魚や熱帯魚が飼えない理由としては、以下の2点です。
- 部屋の中が湿気ってしまうこと
- 水槽が割れてしまった時に床や階下に暮らす部屋まで水浸しにしてしまう危険があること
大きな水槽になると100kgを超えることもあり、同じところに常に100kgの重さがかかっていると建物に負担がかかります。
また、水を循環させるためのポンプ音が、苦情として上がることもあります。
ただし、ペット不可の物件全てで、小動物を飼えないわけではありません。
賃貸マンションの状況や大家さんの考えによって違ってきますので、事前に確認をしてみましょう。
金魚やハムスターくらいと軽い気持ちで飼ってしまうと、後からややこしいことになってしまいます。
ペット禁止の賃貸マンションで暮らしている以上、慎重に対応しておくことをおすすめします。
3. 「ペット飼育可」の賃貸マンションの探し方
賃貸マンションを紹介している不動産情報サイトでは、ペット飼育可の物件を案内しています。
最近は、猫や犬と一緒に暮らしたい人が増えているために、『ペットが飼育可能または、要相談』物件がすぐに見つかります。
ペット飼育可の賃貸マンションを見つけたら、その詳細までしっかり確認をしましょう。
- どんなペットを飼っていいのか
- 何匹まで大丈夫なのか
犬なら小型犬に限る場合もありますし、猫1匹限定で飼えるマンションもあります。
また、共同部分であるエレベーターやエントランスでのマナーや、決まりごとにも気をつけましょう。
リードを短く持つことが決められていたり、必ずカゴに入れることが約束になっている場合もあります。
そして最近増えているのが、設計や建築段階で、ペットとの暮らしを前提にしている賃貸マンションです。
『ペット共生型住宅』とも言われ、猫が好きな日当たりの良さや脱走しないための工夫、柱や壁の強度などに工夫がされています。
4. まとめ
最近は、ペット飼うことを前提にして作られている賃貸マンションもありますし、住人のほとんどがペットを飼っている賃貸マンションもあります。
以前と比較すると、猫や犬と一緒に暮らせる賃貸マンションが増加しています。
ペット不可の物件と比較をすると、いくらか家賃や敷金などが高くなっているケースが目立ちます。
それでも、大切なペットとストレスなく暮らせる賃貸マンションは、貴重な存在です。
こっそり飼ってしまったことで、後から膨大な請求をされるより、割高でもペットと安心して暮らせるマンションを見つけるほうが、ペットにとっても幸せと言えるのではないでしょうか。
最近は賃貸マンションの空き部屋率が少しずつ上昇しています。
ひと部屋でも多く貸したい思いから、今まではペット禁止だった物件をペットが飼えることを許可することがあります。
この時に気をつけたいことが、2点あります。
もともと住んでいた人たちは、ペット禁止物件であることを選んで入居している可能性があることと物件自体が、ペットを飼う設備が整っていないことです。
同じマンションに住んでいる人が動物好きでない場合には、やはりストレスですし、設備が充分でない場合には、猫が脱走しやすいなどの心配がつきません。
ペットと一緒に安心して暮らすために、しっかり下調べをして最適な物件を見つけていきましょう。





