憧れのドラム式洗濯機ですが、賃貸マンションに設置する前に確認すべき事項があります。
それらをしっかり確認してから購入するようにしましょう。
さらに今回はドラム式洗濯機と縦型洗濯機の機能違いを比較してみたいと思います。
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このページでわかること
1. 賃貸マンションにドラム式洗濯機を設置する前に確認すべき3つのこと
1-1. お部屋に搬入できるか?
ドラム式洗濯機の場合は、縦型の洗濯機よりも重量があり、サイズも大きくなります。
重さは約2倍の違いがあるため、建物への搬入経路をしっかりと確認しておく必要があります。
2階以上で階段だけの移動をする場合には特に危険が伴います。
「縦型の洗濯機を運べたから大丈夫」と安易に思わないことです。
重量が2倍あるということは、それを持ち上げる人数も必要になるということを頭でしっかり考えておきましょう。
購入する前にはしっかりと確認しておくことが必要です。
1-2. 今までの洗濯機置き場で大丈夫か?
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機より設置場所にスペースが必要となります。
古いタイプの建物ですと、洗濯機置き場は縦型洗濯機を基準に設計されているためにその設置場所にドラム式が置けるのかということを確認しましょう。
また、ドラム式洗濯機は水栓の高さ、タイプによっても対応できるものとできないものがあります。
もし、心配であれば購入前に必要な箇所や防水パンのサイズをメジャーで計測し、写真に撮って家電販売店の人に相談するとスムーズです。
1-3. 音と振動は大丈夫か?
賃貸マンションである場合には、ドラム式洗濯機の音と振動が心配な点です。
特に脱水する際に大きな音と振動が出る機種も多くあります。
最近の新しいタイプの場合は静音型のものもありますが、「実際に使ってみると思った以上に音が大きい」ということもあります。
使う時間によっては隣人、下の階の住居者に迷惑になる可能性があるので、できるだけ静音性の高い機種を選ぶようにしましょう。
2. ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違い
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の大きな違いは、①洗い方の違い、②乾燥機能の違い、③価格の違い、の3つに分類することができます。
2-1. 洗い方の違い
縦型洗濯機の洗い方は「もみ洗い」です。
衣類と衣類をこすり合わせることでその汚れを落とします。
ドラム式洗濯機の洗い方は「叩き洗い」と呼ばれます。
衣類を持ち上げて落とすことで洗浄を行います。
その洗浄効果については機種により違いもありますが、一般的に縦型洗濯機の場合には泥汚れなどの洗浄に強く、ドラム式洗濯機の場合には袖口や襟などの汚れに強い傾向にあります。
2-2. 乾燥機能の違い
縦型洗濯機の乾燥機能は、完全に乾かすことは難しいため洗濯物を干す作業が必ず必要でしたが、ドラム式洗濯機の場合はその乾燥機能が非常に優れているために完全に衣類を乾かすことが可能です。
しかし、乾燥すると傷む衣類もありますので注意が必要です。
この乾燥機能の違いが最も大きな違いといえそうです。
2-3. 価格の違い
ドラム式洗濯機は、乾燥機能が非常にすぐれているために価格が高いのが現状です。
コストパフォーマンスを考えると縦型洗濯機を選ぶことになるでしょう。
3. 賃貸マンションでドラム式洗濯機を設置するメリット・デメリット
3-1. メリット
ドラム式洗濯機というのは、憧れの存在でもあります。
賃貸マンションで使用するメリットとデメリットについてまとめてみましょう。
・乾燥まで全自動
ドラム式洗濯機の最大の特徴は、洗濯から乾燥まで全て自動で行ってくれるという点にあるでしょう。
逆に言い換えるのであれば、乾燥機能を必要としない場合にはこのタイプにする必要がないといっても良いくらいです。
寝ている間に洗濯をしておけば朝には完全に乾いた状態に仕上がるというのは、忙しい家庭にとっては非常に有り難い存在でしょう。
洗濯物を干す場所や天気、取り入れる時間や作業などを全く気にしない生活が始まると思うとその良さを理解できると思います。
また、女性の場合には外に洗濯物を干さなくて良いというのはプライバシーの保護にもなるため、その有難さが実感できるでしょう。
・花粉症のケアにもなる
前述したようにドラム式洗濯機は、その乾燥機能が最大のポイントです。
外に洗濯物を干す必要がなくなるために、花粉を気にする必要がありません。
一般的には花粉症というとスギ花粉の影響を受ける3月~4月頃だと思われていますが、人によっては様々な種類の花粉の影響を受けてしまう人もいます。
毎年花粉症で苦労している人にとっては、洗濯物を外に干さなくて良いということは非常に大きい効果があります。
・水道代、衣類代の経費を落とせる
ドラム式洗濯機を使うことで、節約になることが期待できます。
水が節約できるということは一般的にもよく知られています。
縦型の洗濯機と比べて洗濯に使用する水の量は約60%になるのは魅力的です。
特に家族の多い家庭では1ケ月あたりの水道料を節約できるのは非常に有難い存在です。
同時に使用する洗剤も少なくて済みます。
また、乾燥機能があることで服が乾くまでの期間を圧縮することができるので、服の在庫を持つ必要がなくなります。
縦型の洗濯機を使用している場合には「乾いているシャツが無い!」ということもあるかもしれませんが、「明日までに乾く」というのは経費の削減にもなるのです。
3-2. デメリット
前述したように、ドラム式洗濯機には多くの利点があります。
一度利用した人であれば、縦型の洗濯機に戻ることはできないという人も多いでしょう。
しかし、このタイプの洗濯機にもいくつかのデメリットがあります。
・音と振動が激しい
縦型の洗濯機からドラム式に交換した際に一番に感じるのはその音と振動の激しさでしょう。
ドラム式は脱水の際に非常に大きい音と振動が発生します。
防音などがしっかりできているマンションであれば問題ないと思いますが、木造タイプの建物ではその音と振動は問題になる可能性があります。
せっかく新しい洗濯機に買い替えたのに、使う時間を昼間だけに限られてしまうとやや不便な気もします。
・乾燥機能は衣類が傷みやすい
ドラム式洗濯機は横に回転させるのではなく縦に回転させるものです。
いわゆる「叩き洗い方式」です。
そのため、衣類同士が絡み合うことがなくその生地は傷みにくいでしょう。
しかし、高級な衣類は乾燥機にかけることで傷みが出てしまうことがあります。
ファッションが好きな人にとってドラム式洗濯機はあまりメリットがないかもしれません。
・本体代金、電気代が高い
これはもちろんですが、縦型の洗濯機と比べてドラム式洗濯機は乾燥機能が充実しているために高価な商品です。
現在では2倍ほどの違いがあるでしょう。
また、水道代が節約できると前述したのですが、電気代に関してはドラム式洗濯機の方がかかります。
これは乾燥機能でより多くの電気を必要とするためです。
4. まとめ
さて、今回は賃貸マンションにドラム式洗濯機を設置する前に確認すべき3つのことを考え、縦型洗濯機とドラム式洗濯機の違いについて考えてきましたがいかがだったでしょうか。最後にまとめてみたいと思います。
- ドラム式洗濯機を設置する際には、搬入経路と設置スペース、音と振動について確認が必要
- ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違いは、洗い方、乾燥機能、価格がポイント
- ドラム式洗濯機の最も大きなポイントは乾燥機能
- ドラム式洗濯機の乾燥機能を使用できない傷みやすい衣類もある
ドラム式洗濯機の使用率はまだ2割程度といわれています。
これからの発売される機種などの機能や、サイズ、価格などをしっかりチェックし最も適切な洗濯機を選ぶようにしましょう。





