快適なマンション生活を続けていたはずなのに、ある日突然水漏れトラブルに見舞われたとしたらとにかく慌ててしまいますよね?
でも水漏れトラブルが起きたときほど、早め目に対処することが大切です。
そこで今回は賃貸マンションで水漏れが起きた時の対処法について分かりやすく解説!
水漏れが見つかった時にまず初めに連絡すべき場所や対処方法、さらに賃貸マンションでよく見かける水漏れトラブルの例なども併せて紹介します。
このページでわかること
1. 賃貸マンションで水漏れが起きた場合の連絡先と対処法
賃貸マンションで水漏れが起きた場合、まずは慌てず現状を素早く確認してください。
もしも蛇口の栓が開いたままの状態で水漏れが発生しているのであれば、きちんと蛇口を閉めればすぐに問題は解決します。
でもこの程度の解決法で問題がクリアにならないケースの方が賃貸マンションでは多く見られます。
放置すればするほど状況はひどくなりますので、「原因がよくわからない」という段階であっても異常が見られる場合は速やかに次の行動に移ってください。
1-1. 連絡先
まずは家主(大家さん)またはマンションの管理会社へ連絡する
賃貸マンションで水漏れなどのようなトラブルが起きた時には、迷わず家主またはマンションの管理会社へ連絡しましょう。
「大家さんに怒られるのは嫌だなぁ」という場合は、マンションの管理を任されている管理会社(不動産会社)に連絡するのが一番です。
マンションの管理会社であれば、状況を確認し必要な修理・部品の交換をすぐに専門業者に手配してくれます。
また修理にかかった費用などについての相談にも対応してくれるので、大家さんとトラブルにならずに済みます。
常駐の管理人が対応できることもある
賃貸マンションの場合、管理人がマンション内に常駐しているケースもあります。
このような場合には、経年劣化が原因で水漏れが起きた時用の補修キットや交換部品の予備を管理人室で保管している場合があります。
また管理人は管理会社から派遣されているので、管理人を通して管理会社にも連絡が入ります。
そのため管理会社の連絡先が分からない場合は、常駐している管理人のところに行って事情を説明して対応してもらうこともできます。
民間の水漏れ業者に依頼する
あくまでもここに連絡するのは「管理会社の営業時間外で連絡が取れない時」「管理人がいない時」等です。
民間の水漏れ業者に依頼すれば電話一本ですぐに対応してくれますが、費用は基本的に自己負担です。
明らかにあなたが原因で水漏れが起きてしまっているのであれば、民間の水漏れ業者を依頼した方が対応もスピーディーですし手間もかかりません。
でももしも水漏れの原因が設備そのものにあった場合、その費用をあなたが支払う必要がないこともあります。
でもあなたが管理者に対して何の相談もなしに民間の水漏れ業者を依頼すれば、必要のない修理費用をあなたが支払う可能性も出てきます。
1-2. 対処法
蛇口の栓を確認する
賃貸マンションの水漏れでよくあるのが、蛇口からの水漏れです。
「蛇口の栓をきちんと締めていなかった」「お風呂の水を出しっぱなしにしたまま外出し、帰宅したら水漏れしていた」などは良くある水漏れトラブルですが、いずれもきちんと蛇口の栓を閉めていれば起きないトラブルです。
どこから水漏れが起きているのか調べる
水漏れが起きたことを相談するにしても、「どこから水が漏れているのか?」もわからない状態で管理会社に連絡をしても対処のしようがありません。
原因がわからなかったとしても、せめて「どの部分から水漏れが起きているのか」だけは電話で説明が出来るようにきちんと調べましょう。
被害がそれ以上広がらないように応急処置をする
原因がわからないものの水漏れを起こしている部分が分かったのなら、今の時点よりもさらに広い範囲で水漏れが起こらないように応急処置をしましょう。
蛇口の隙間から水があふれているのであれば、タオルや雑巾などを水漏れしている部分に巻き付けます。
さらにタオルや雑巾が取れないように輪ゴムなどで固定します。
こうすれば少なくとも壁や床などに漏れた水が飛び散るのを防ぐことが出来ます。
水漏れした水が床一面に広がっている場合は、とにかく床の水をタオルや雑巾で拭きとりましょう。
また拭き取った後も少しでも床を乾燥させるために、部屋の窓を開け換気します。
扇風機などがあれば、水漏れで濡れてしまった床の表面に風を当てて乾かす方法も効果的です。
2. 賃貸マンションの水漏れ修理の費用負担
賃貸マンションで水漏れ修理をするとなった場合、気を付けたいのが「何が原因で水漏れが起きてしまったのか」です。
水漏れの内容には様々な原因が考えられますが、「借主であるあなたに問題がある場合」と「設備そのものに問題がある場合」では費用の負担先が変わります。
2-1. 借主であるあなたに問題がある場合
あなたが蛇口を乱暴に扱って壊してしまったというのであれば、この水漏れの原因はあなたにあります。
あなたが丁寧に扱っていれば壊れなかったはずなのですから、修理・交換にかかる費用はあなたが負担します。
2-2. 設備そのものに問題がある場合
経年劣化によって水道管や蛇口の一部が破損してしまいそれが原因で水漏れを起こしてしまっていたのであれば、設備の管理者である家主が費用の負担を負う責任があります。
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3. 賃貸マンションで水漏れが起きた場合には保険の確認も忘れずに
借主であるあなたに問題があった場合、水漏れ修理に関する費用の負担はあなたが負います。
簡単な修理で済む場合であれば費用もそれほど負担になりませんが、大規模な修理や部品の交換が必要な場合は修理費用も相当な額になります。
この場合にまず確認してほしいのが、賃貸契約時にあなたが加入した保険の内容です。
賃貸契約時に加入した保険には様々な種類があります。
この違いは保険料の違いだけでなく「補償内容の違い」にもあります。
3-1. 一般的な火災保険では水漏れに関する保証はない
賃貸マンションを契約するときに同時に加入するのが「火災保険」です。
火災保険は生命保険と同じですので、自分で保険会社や保険の内容を選ぶこともできます。
ただ賃貸マンションの契約をする時にはほかにも様々な契約がありますので、ほとんどの場合は不動産管理会社が紹介する火災保険に加入します。
ここで紹介される火災保険は、原則として「火災が起きた時のための保証」と考えます。
加入する側も「火災が起きたときの保険」という程度の意識しかないので、内容まで詳しくチェックする人は少ないです。
ちなみに賃貸契約時に加入する火災保険は、「火災が起きたときのための保証」においてはかなり充実しています。
でもその他の災害に関する保証はついていないのが基本です。
ですから一般的な住宅用火災保険では水漏れに関する保証はありません。
3-2. 水漏れにも保証対応してくれる火災保険もある
火災保険といっても保険会社によって様々なサービスがあります。
付帯サービスが多いほど保険料は高くなる傾向がありますが、火災保険の中には水漏れが起きたときに24時間いつでも現場に駆けつけて対応してくれるサービスもあります。
ただあくまでも「火災保険の付帯サービス」ですので、浸水など水害に対す津保険の付帯サービスと比べると対応してもらえる範囲が限定されます。
また保証してもらうことが出来る工事の範囲も思っているよりも狭いので、すべての水漏れに対応してもらえるとは限りません。
それでも「火災保険に入っているだけで24時間水漏れ対応してくれる」という安心がありますので、火災保険の加入の際にはこうしたことも含めて内容を検討してみるのがおすすめです。
4. 賃貸マンションによくある水漏れトラブル
4-1. 海外旅行中に水漏れが起きて床まで水浸し
海外旅行のように長期間家を不在にする場合、うっかりミスが原因で水漏れを起こしてしまうことがよくあります。
しかも長期間留守にしていますか普段であれば早い段階で気が付く水漏れも、帰国して家のドアを開けた瞬間に大惨事に気が付くこともよくあります。
水漏れがひどい場合は、漏れた水が床下まで浸水し下の階に流れ込んでしまうこともあります。
雨も降っていないのに天上から雨漏りがするとなれば、考えられる原因は上の階の水漏れですよね?
でもその時にあなたは海外旅行で家を留守にしていますから、下の階の住人はあなたが返ってくるまで何も対応が出来ません。
こうした場合は被害も大きく、さらに下の階の住人の苦情対応もあなたが率先して行わなければいけません。
楽しい旅行の思い出は一気に消え去り、被害の賠償という大きな負担があなたにのしかかっています。
4-2. 節約のために取り付けた節水用シャワーヘッドが合わず水漏れ
節約になると思って取り付けた節水用シャワーヘッドが、備え付けのシャワーホースと合わずに水漏れを起こしてしまうこともよくあります。
特に接続部分のサイズが微妙にあっていない場合は、わずかにできた隙間から水が漏れ出てきます。
しかも厄介なことにシャワーを使っていない時には水漏れの原因に気づきにくいこともよくあります。
そのため節水シャワーの効果を確認するために水道料金の請求書の内容を確認した時に、初めて「なにコレ?」と驚くことがあります。
さらにこの時点で原因を探しても、まさか節水対策のために取り換えた節水用シャワーヘッドが原因であるとは考えません。
いろいろな部分を調べてみても原因がわからず業者に相談した結果、ようやく本当の原因がわかります。
もちろんこの間も水漏れは続いていますので、水道料金が普段より高くなってしまうことは避けられません。
5. 賃貸マンションの水漏れにはすぐ対応を!
賃貸マンションの水漏れでは、「素早く対応」「正しく連絡」「しっかり予防」の3つが大事です。
水漏れの原因を作らなければ水漏れトラブルは起こりません。
ですから普段から水漏れ対策をしっかりしておくことはとても大事です。
でももしも水漏れが起きてしまったとすれば、どこから水漏れが起きているのかを調べすぐに管理会社に連絡です。
ここまでの対応が少しでも早ければ、被害があってもそれほど深刻な問題にはなりません。
慌てず、でも速やかに対処が一番大切なポイントですよ!





