ワンルームと1K・1DK・1LDKの違いとは?間取りの選び方まとめ

居室が1つある間取りといえば、ワンルーム・1K・1DK・1LDKがあります。

どれも「メインルームが1室」という共通点がありますが、大きな違いもあります。

そこで今回は、ワンルームと1K・1DK・1LDKの違いを分かりやすく解説します!

メインルームが1つの間取り選びで迷ったときの選び方のポイントを、詳しくご紹介します。

1. ワンルームと1K・1DK・1LDKの違いとは?

・ワンルームはキッチンと居室の仕切りがない

メインルームが1つの間取りには、「ワンルーム」「1K」「1DK」「1LDK」があります。

この4つのタイプは、「ワンルーム(1R)」と「その他(1K・1DK・1LDK)」で特徴が分かれます。

ワンルームとその他の違いは「部屋の仕切り」にあります。

その他の間取りは、どれもキッチンとメインルームの間に仕切りがあります。

基本的に玄関に近い場所がキッチンなので、メインルームは部屋の奥になります。

つまり「その他」の間取りの場合、メインルームに仕切りがあることで、それぞれのスペースが独立しているのです。

ところがワンルームには、キッチンとメインルームの間に仕切りがありません。

というよりも「部屋の一部にキッチンがある」と考えた方がイメージとしては正しいですね。

そのため、玄関を開けると部屋の中がすべて見えてしまいます。

・キッチンスペースの広さが違う

「ワンルーム」と「その他」ではキッチンの広さも違います。

まず、ワンルームからご説明します。

ワンルームは部屋の一部にキッチンがある間取りなので、基本的にスペースは狭くなります。

またキッチンスペースは、玄関からメインルームに入るための通路の役割もあるので、人が移動できる程度の広さしかありません。

次に「その他」です。

その他には「1K」「1DK」「1LDK」がありますが、どれもメインルームとキッチンは、仕切りで独立しています。

ただし、その他の間取りの違いは「キッチンの広さの違い」にあります。

1Kは「メインルーム+キッチン」なので、3つの中で最も狭くなります。

広さは6.98㎡(4.5畳)未満となっているので、大きな冷蔵庫や食器棚などを置くスペースはありません。

1DKは「メインルーム+ダイニングキッチン」を意味しています。

キッチンの広さは6.98㎡(4.5畳)以上12.4㎡(8畳)未満です。

この広さがあれば、少し大きめの冷蔵庫やコンパクトなダイニングテーブルもキッチンに置くことができます。

1LDKは「メインルーム+キッチン+リビングダイニング」です。

リビングは「居間」の意味があり、広さも12.4㎡(8畳)以上なので、ゆとりがあります。

このようにワンルームとその他は、キッチンの広さや使い方に違いがあります。

広さの違いは、暮らす人数とも関係してくるので、間取り選びをする時にはチェックが必要です。

2. ワンルームと1Kの違い

2-1. 間取り・広さ

ワンルームと1Kの違いは、「キッチンと部屋の仕切り」にあります。

どちらもキッチンはコンパクトで、簡単な調理ができる程度の広さです。

そのため、料理が苦手な人や外食がメインの1人暮らしにちょうど良いサイズと機能のキッチンといえます。

ただ、ワンルームの場合は「部屋の中にキッチンがある」のに対して、1Kは「メインルームとキッチンがしきりで独立」しています。

もちろん、メインルームの広さにもこの2つは違いがあります。

部屋の広さを表示するとき、1Kの場合は「メインルームのみの広さ」を表します。

これに対してワンルームは部屋の一部にキッチンがあるので、玄関から居室につながる通路も「メインルームの一部」として表示します。

つまり、見取り図に書かれている部屋の広さが同じワンルームと1Kなら「1Kの方が広い」ということになります。

2-2. 快適に過ごせる人数と家族構成

ワンルームも1Kも、快適に過ごすことができる人数は「1人」です。

ワンルームのキッチンは、「部屋の一部」になるので、キッチンとしての広さは表示されません。

つまり「ワンルーム〇畳」と書かれている場合は、「キッチン込みの広さ」として表示されるので、実際にプライベートルームとして使うことができるスペースはとても狭いのです。

ですから、快適に暮らすことができる限度は「1人」となります。

これに対して1Kは、キッチンとメインルームが仕切られています。

また広さの表示は、「メインルームのみの広さ」を意味するので、工夫次第で2人暮らしまでは可能です。

2-3. 賃貸アパート・マンションの家賃

ワンルームと1Kの家賃を比較すると、「ワンルームの方が安い」のが一般的です。

設備の内容や立地条件、築年数などの条件が同じであれば、ワンルームを選んだ方が家賃は安くなります。

3. ワンルームと1DKの違い

3-1. 間取り・広さ

ワンルームと1DKの場合も、大きな違いは「キッチンと部屋の仕切りの有無」になります。

ただし1DKの「DK」はダイニングキッチンの略なので、キッチンにプラスアルファの使い方ができます。

ワンルームのキッチンは、「キッチン+通路(廊下)」となっているので、キッチンに1人用のダイニングテーブルを置くことは不可能です。

でも1DKなら、2人用のコンパクトなダイニングテーブルであれば、キッチンに置くことができます。

3-2. 快適に過ごせる人数と家族構成

ワンルームとは違い、キッチンをダイニングルームとして使うことが出来る1DKは、大人2人までなら十分暮らすことができます。

さらに1DKの場合、メインルームの広さによっては「未就学児が1人の3人家族」までなら、快適に過ごすことができます。

ただしワンルームは、どんなに工夫をしても2人以上で暮らすことは難しいですね。

収納スペースも1人分で設計されているため、2人で暮らすにしても、部屋の中に荷物が山積みになった状態になります。

さらにワンルームの場合、契約書に「定員1名」とあらかじめ決められていることも多くあります。

このように定員の指定がされている場合、それを守らない場合は退去を命じられることもあります。

3-3. 賃貸アパート・マンションの家賃

賃貸住宅の1DKは、比較的古いアパートに多い間取りです。

築年数が古く駅からも遠いようであれば、新築で立地条件の良いワンルームよりも1DKの方が安いこともよくあります。

ただし、同じ条件でワンルームと1DKの家賃を比較するのであれば、ワンルームの方が家賃は安いです。

4. ワンルームと1LDKの違い

4-1. 間取り・広さ

1LDKはキッチンに、大きな特徴があります。

まず1つは、「1LDKのキッチンは広い」ということです。

ですから、ファミリータイプの冷蔵庫や食器棚を置くスペースも十分にあります。

さらに1LDKのキッチンは、「リビングダイニング」としても使うことができます。

つまり「LDK=もう1つの居室」としてカウントすることもできます。

また1LDKの部屋の形には、様々なタイプがあるので、部屋の形の数だけ使い方のバリエーションがあります。

これも1LDKとワンルームの違いと言えます。

4-2. 快適に過ごせる人数と家族構成

1LDKは、1人暮らしから少人数のファミリーにまで、幅広く対応できる間取りです。

LDKの広さにもよりますが、10畳以上のLDKであれば、子供2人の4人家族でも暮らすことができます。

ただしファミリーで暮らすにしても、居室は1つしかないので、寝具をどのようにするかによって、快適に過ごすことができる人数が変わります。

移動が難しいベッドの場合、家族の人数は最大3人までが限度です。

ただし布団の場合は、家族が川の字になって眠るのであれば、1人当たりの就寝スペースは少なくて済みます。

ですから家族で1LDKに暮らすのであれば、ベッドではなく布団を利用すれば、無理なく暮らすことができます。

4-3. 賃貸アパート・マンションの家賃

1LDKは、1980年以降に多くみられるようになった間取りです。

そのため、メインルームが1つの間取りの中でも、1LDKは家賃が高い傾向にあります。

さらに、家賃は部屋の広さによっても変わるので、広さだけに注目してみても、ワンルームより1LDKの方が高いのが一般的です。

5. ワンルームと1K・1DK・1LDKの違いまとめ

メインルームが1つの間取りでも、ワンルーム・1K・1DK・1LDKでは、それぞれ間取りや広さに違いがあります。

広さが違えば、一緒に暮らす人数や家族構成にも違いが出てきます。

初めての1人暮らしをできるだけ安くコンパクトに暮らしたいのであれば、ワンルームがおすすめですが、趣味や部屋で過ごす時間を充実させたい人にとって、ワンルームは狭いですね。

ただし部屋が広くなれば、その分家賃は高くなります。

どちらにしても、賃貸住宅は理想と現実のバランスが大事です。

ですから、それぞれの間取りの特徴をしっかりと見極め、あなたの理想にピッタリの間取りを選んでくださいね。