1DK・1LDK・1Kの違いとは?間取りの選び方まとめ

1DK・1LDK・1Kは、どれも居室が1室あるタイプの間取りです。

でもこの3つの間取りには広さや間取りに違いがあり、この違いが快適に暮らすことができる人数や家族構成などとも関係してきます。

そこで今回は、1DK・1LDK・1Kの違いを分かりやすく徹底解説いたします!

あなたの理想にあった間取り選びのヒントを詳しくご紹介していきますね。

1. 1DK・1LDK・1Kの違いとは?

1-1. キッチンの使い方

1DK・1LDK・1Kは、キッチンの使い方に違いがあります。

最もシンプルなスタイルは1Kです。

1Kの場合は「キッチン+居室」なので、コンパクトな1人暮らしにピッタリです。

ただし1Kのキッチンは、自炊がメインの人には狭いです。

収納スペースもほとんどありませんし、作業台もまな板が置ける程度のスペースしかありません。

また、ダイニングテーブルを置くこともできないので、食事は居室に移動することになります。

その点でいえば、ダイニングスペースがある1DKはゆとりがあります。

コンパクトなダイニングテーブルであれば置くことができるので、寝室となるメインルームと食事をするスペースを分けて使うことができます。

寝室とくつろぎのスペースを分けて使いたいという場合は、1LDKもおすすめです。

1LDKなら、キッチンとは別にリビングダイニングが付くので、「キッチン=調理スペース」「リビングダイニング=食堂兼くつろぎのスペース」「居室=寝室」として使うことができます。

このように1DK・1LDK・1Kは、キッチンの広さの違いが、使い方(暮らし方)に関係してくるという点が大きな違いといえます。

1-2. 収納できる荷物の量

1DK・1LDK・1Kは、収納できる荷物の量にも違いがあります。

その違いを分かりやすく説明するために、キッチンスペースの広さに注目してみましょう。

最もキッチンスペースが狭い1Kの場合、広さの上限が6.98㎡(4.5畳)です。

上限が6.98㎡ですから、物件によっては3.11㎡(2畳)しかないというケースもあります。

このスペースに収納できるのは、小型の冷蔵庫のみとコンパクトな作業台1つ程度です。

食器棚やダイニングテーブルを置くほどのスペースはありません。

また、鍋やフライパンなどかさばる調理器具も、わざわざ収納棚を置くスペースの余裕はありません。

ですから、シンク下の収納スペースや壁面を利用するなどの工夫が必要です。

これに対して1DKは、最低6.98㎡(4.5畳)あるので、広さによってはコンパクトなダイニングテーブルを置くこともできます。

ダイニングテーブルの代わりに、収納付きのカウンターテーブルを置けば、作業スペースと収納力がアップしますよ。

1LDKになると広さが12.4㎡(8畳)以上あるので、冷蔵庫のサイズも3~4人用の大きな冷蔵庫を置くことができるようになります。

また、ダイニングテーブルの代わりにダイニングソファを置くこともできるので、独立したリビングルームとして使うこともできます。

もちろん1LDKなら、食器棚を置くこともできますし、食材をストックするための収納棚を置くこともできます。

さらに、作業スペースの広いシステムキッチンであれば、シンク下の収納スペースも大きいので、調味料や調理器具もきちんと収納することができます。

このように、キッチンスペースの広さによって収納することができる物の量が変わります。

もちろんキッチンスペースだけでなく、居室の広さによっても収納力は変わります。

荷物の量は、暮らし方や暮らす人数によっても変わるので、荷物が多い場合は、「収納スペースをどれだけ確保できるか」という点に注目する必要があります。

1-3. 寝室と生活スペースの区分け

キッチンスペースに、プラスアルファの使い方ができる・できないによって、メインルームの使い方が変わってきます。

1Kのように狭いキッチンの場合は、「キッチン=台所」です。

調理をするだけで精いっぱいの広さですから、そこに食事をするためのテーブルを置くことは難しいですね。

つまり1つしかない居室は、「寝室兼生活スペース」になります。

これに対して、1DKはダイニング(食堂)としての要素があるので、食事をする場所と寝室を分けて使うことができます。

これならコンパクトな1人暮らしでも、部屋の中にメリハリがつきます。

さらに1LDKになると、ダイニングキッチンにリビング(居間)としての使い方ができます。

1LDKもメインルームは1つしかありませんが、キッチンスペースの延長上に独立したリビングスペースがあるので、「キッチン+リビングダイニングルーム+寝室」の3つのスペースに分けることができます。

このように1DK・1LDK・1Kは、キッチンスペースの広さによって、部屋の使い方(暮らし方)に違いが出ます。

2. 1DK・1LDK・1Kの違い①「間取り・広さ」

1DK・1LDK・1Kの一番の違いは、「キッチンスペースの広さ」にあります。

1DK・1LDK・1Kは、「1DK=ダイニングキッチン+居室1」「1LDK=リビングダイニングキッチン+居室1」「1K=キッチン+居室1」の略です。

どれも居室が1つある点は共通していますが、「キッチンスペース」にプラスアルファの要素がある・ないで変わってきます。

もちろん、キッチンスペースのプラスαの要素をわかりやすく判断する方法があります。

居室が1室ある間取りの場合、キッチンスペースの広さによって、1DK・1LDK・1Kの3つに分けて表示します。

まず1Kの場合、キッチンの広さは6.98㎡(4.5畳)未満です。

この広さだと、キッチンスペースは「食事を作るだけの場所」になります。

ダイニングテーブルをセットするほどの広さはありません。

次に1DKを見てみましょう。

1DKは「キッチン+ダイニングルーム」という意味なので、キッチンにプラスアルファの要素が付きます。

広さの目安は、6.98㎡(4.5畳)以上12.4㎡(8畳)未満です。

最後に1LDKです。

1LDKは「キッチン+リビングダイニング」という意味になるので、キッチンスペースに居間(リビング)の要素が加わります。

広さの目安は、12.4㎡(8畳)以上になります。

この3つの違いは、暮らし方や最適に暮らすことができる人数にも関係してきます。

ですからまずは、この違いをきちんと理解しておきましょう。

3. 1DK・1LDK・1Kの違い②「快適に過ごせる人数と家族構成」

3-1. 1Kの場合

メインルームが「寝室兼リビング」の1Kでは、1人暮らしが最も快適に暮らすことができる人数です。

工夫次第で、同棲の2人暮らしまでなら何とか可能ですが、自炊がメインになると、調理スペースが狭いので使いにくいと感じるはずです。

3-2. 1DKの場合

1DKなら、自炊がメインの1人暮らしから、同棲の2人暮らしまでが快適に暮らすことができる人数です。

新婚の2人暮らしの場合でも無理のない広さですが、将来子供が生まれた時のことも考えるのであれば手狭です。

3-3. 1LDKの場合

1LDKは、暮らしにゆとりが欲しい1人暮らしから、3人家族までが快適に暮らすことができる人数です。

LDKの広さ次第では、4人家族でも暮らすことができます。

ただしファミリーの場合は、子供の勉強スペースをどのように確保していくかがポイントになります。

広さによっては、LDKに学習机を置くこともできますが、家族それぞれのプライベートスペースを確保することはできません。

4. 1DK・1LDK・1Kの違い③「賃貸アパート・マンションの家賃」

1DK・1LDK・1Kはブームになった時期に違いがあります。

この違いは、家賃の違いにも関係します。

昔から定番の間取りは1Kと1DKです。

そのため、築年数の古いアパートやマンションによく見られます。

築年数が古いと、家賃は安くなる傾向があるので、家賃を重視したいのであれば、1Kまたは1DKを探すと理想の部屋が見つかりやすいですよ。

定番の1K・1DKに対して1LDKは、1980年代以降にブームになった間取りです。

そのため、比較的築年数の新しい物件に多く見られる間取りです。

築年数が新しいと、家賃は高くなる傾向があります。

でも築年数が新しいということは、外観や内装・設備なども新しいということですから、長く住み続けたい人にはおすすめです。

5. 1DK・1LDK・1Kの違いまとめ

1DK・1LDK・1Kの違いは、入居後の暮らし方や快適に過ごすことができる人数にも関係してきます。

もちろん、長く住み続けるには家賃も関係してきますし、家賃は間取りによって相場が変わります。

いずれにしても、1DK・1LDK・1Kは居室が1つしかないので、どんな暮らしをしたいのかがハッキリと決まっていることが、間取り選びの決め手といえるでしょう。