1LDKに住む場合の、メリットとデメリット、家具配置のノウハウや空間の上手な使い方、おすすめの家具などを紹介します。
このページでわかること
1. 1LDKマンション・アパートに住むメリット&デメリット
リビングダイニングの他に寝室となる個室もある1LDKの間取り。
1LDKのマンションやアパートを住まいとして選択することは、1Rや1Kに住むのと具体的にどう変わるのでしょうか。メリットとデメリットをそれぞれ考えてみました。
1-1. 1LDKの部屋に住むメリット
・生活にメリハリが出せる
プライベートなスペースとして寝室が確保でき、リビング・ダイニングはくつろぎや食事だけに使えるので、部屋も片付きやすく生活にメリハリが出ます。
・モノが多くても大丈夫
1Rや1Kですと収納スペースが不十分だったり、狭くて収納家具を置けないところもあります。
1LDKの場合は、ウォークインクローゼットやシューズボックスなど、もともと収納スペースが揃っている物件も多くありますし、クローゼットやタンスを置いてもさほど狭苦しくなりません。
・家に人を招きやすくなる
人を招いてもリビング・ダイニングでもてなせます。
プライベート部分である寝室を隠せるので、家へ招待しやすくなります。
・ふたり暮らしをスタートさせやすい
急に恋人と、あるいは友達や兄弟姉妹と暮らしたくなる、または結婚することになる。
人生ではこんな局面もありますね。
一人でも二人でも暮らしやすい間取りが1LDKです。
家主の許可は必要ですが、急に同棲や結婚となる相手が現れても、新居を探す手間が省けます。
1-2. 1LDKに住むデメリット
・家賃が高くなる
当然、部屋が広くなるほど家賃は高くなります。
例えば東京23区内で探すと、一人暮らし向けの間取りのなかでは、1Rや1Kの約7万円に比べ、1LDKは家賃が平均約13万円とかなり高額になります。
家賃を抑えようと思うと、駅から遠くなったりして、通勤通学が不便になることも考えられます。
・光熱費が高くつく
また、部屋が広くなると冷暖房の効率が悪く、照明器具など家電も数も増えるので、狭い間取りと比べると光熱費が高くなりやすいです。
・掃除が面倒になる
広くなると、床面積や壁・窓の数など、掃除が必要な面積や箇所も増えます。
掃除嫌いな人には不向きかもしれません。
2. 1LDKマンション・アパートの家具配置のルールとは
1LDKでより快適に暮らすには、限られたスペースである部屋を広く見せるとともに、生活動線を妨げない家具配置を考える必要があります。
2-1. 生活動線を確保した家具配置を
生活上、家の中で人が移動するときに通る道筋を「生活動線」といいます。
一人がゆったり通れる生活動線・幅は約600mmです。
また、二人がすれ違うのに必要な生活動線・幅は約900~1200mmといわれています。
出入り口近辺や、リビング~ダイニング、寝室~トイレなど、主要な生活動線のじゃまにならないよう、家具のレイアウトを工夫しましょう。
2-2. コンパクトで背の低い家具を置く
大きい家具でないほど圧迫感もなく、また生活動線のじゃまになりません。
高さを抑えたロースタイルのインテリアは、天井と家具の間に空間ができて、空間全体をより広く見せることができます。
3-2. 家具は必要最小限に
不要な家具を置かないようにすれば、部屋をスッキリと見せることができますし、生活動線もゆとりが確保できて、二人で暮らしてもぶつかったりしません。
部屋が広くなると好みのインテリアをたくさん置きたくなりますが、部屋の広さに対して家具は3分の1程度に収めるようにしましょう。
3. 1LDKマンション・アパートの家具配置の実例
1LDKといっても一人暮らし用ではLDKはあまり広くないことが多く、家具が増えると手狭感が出てしまいます。
複数の機能を兼ねられる家具を活用すると、空間を有効に使えます。
3-1. 家具配置の実例① キッチン
LDKのキッチンで、キッチンにカウンターが付いているタイプも多くみられます。
この場合は、カウンターキッチンを食卓として活用すると、ダイニングテーブルを新たに購入しなくて済みますし、LDKの空間をより広く使えます。
3-2. 家具配置の実例② リビング・ダイニング
キッチンにカウンターが無く、ダイニングテーブルを置く場合は、テーブルに合わせたソファをセットで配置するのがオススメです。
また、よほど広くなければ、リビングとダイニングを家具などでわざわざ仕切らないほうが、空間が広く見えます。
インテリアのカラーはお好みの色を選んだり壁紙に合わせたりしてもよいですが、より開放感を出すためには、白など明るいトーンで統一するのもよいでしょう。
モノが多い人の場合、壁面収納の活用もオススメです。
壁に棚を設置し、本や雑貨を飾るように置き、収納を見せることで壁をオシャレに演出してみましょう。
3-3. 家具配置の実例③寝室
衣類など、モノがあふれがちな寝室。
収納スペースがたっぷりあるほど、部屋をスッキリ見せられます。
部屋を選ぶときは収納にもこだわりましょう。
モノに対して収納が足りない場合は、脚が高いベッドを選び、その下にカラーボックスなどを収納するのもひとつの方法です。
ベッドに収納付きベッドを選ぶのも賢いチョイスです。
4. 1LDKの部屋にオススメのインテリア7選
4-1. 2人掛けソファ
・ローソファがオススメ
リビングの主役となるソファ。
2人掛け用なら、2人で並んで座ってくつろげます。
部屋を広く見せたい場合は、圧迫感のない背の低いローソファやコンパクトソファがオススメです。
・動線を妨げない壁側に寄せる
リビングでどんなくつろぎ方をするか、ライフスタイルによってもソファの配置は変わってきますが、おもにテレビ鑑賞時に座る場合、テレビに向き合うようにして反対の壁側に寄せると、部屋の中の移動がスムーズにできます。
4-2. テレビボード
・ソファに合ったローボードタイプがオススメ
ソファで座ってみるなら40~60㎝の高さのローボードが圧迫感もなく部屋も広く見えるのでオススメです。
色は床と同系色にすると違和感なく、部屋になじむでしょう。
・視聴距離も考えて壁側に置く
ソファの反対側の壁側に寄せて置きます。
テレビ画面が大きくなるほど、視聴する位置はテレビから距離をとらないと目が疲れてしまいます。
最適な視聴距離は画面のサイズ(高さ)の3倍といわれています。
32型のテレビならできれば約120㎝の距離をとれるよう、テレビボードとソファの配置を考えましょう。
4-3. ダイニングテーブル&チェア
・おすすめポイント
ダイニングテーブルは、カウンターキッチンでも代用できますが、購入する場合は、生活動線を妨げない大きさのものを選びましょう。
1LDKの間取りではコンパクトな1~2人掛けカフェテーブルもオススメです。
色はフローリングに合わせてもよいし、清潔感のある白も人気です。
ダイニングチェアは足がぶらぶらしない高さのものがラクに座れます。
・キッチンの近くの壁に寄せて置く
ダイニングテーブルを置く場合は、料理運びが楽になるようキッチンに近い場所に壁側に寄せて配置しましょう。
4-4. ローテーブル
・用途によってサイズを選択
ローテーブルの高さは使う際の用途によって変わってきます。
例えば、ソファに座ってお茶をするには高さ330ミリ程度のローテーブルが適しています。
食事や作業をするにはもう少し高く380ミリ程度あったほうが、あまり腰を折らずに使えます。
機能、デザイン、テイスト、カラーもよく吟味して、自分のライフスタイルに合ったテーブルを選びましょう。
・ソファとセットで
ソファとセットで置きます。
テレビがある場合は、テレビとソファの間に置かれるのが普通です。
4-5. ラグ
・お部屋のアクセントに
1~2畳ぐらいの大きさのラグの使用をオススメします。
フローリングを全部覆い隠してしまうようなカーペットと違って、フローリングも見せることができて、部屋のアクセントにもなりオシャレです。
グレーや白のラグならどんな部屋にも合いますが、白やアイボリー基調のお部屋なら、ラグだけグリーンやレッドのポップなカラー遣いをしても、明るい感じになって素敵です。
4-6. ウォールシェルフ
・モノが多い人は壁面収納をチョイス
モノが多くて1LDKへの引っ越しを考えている人にオススメなのが、大きめの壁面収納です。
他に収納家具を置かずに済むのがポイントです。
色は白か茶が多いですが、あまり濃い色ではないほうが圧迫感を感じないでしょう。
・洋書やファッション雑誌でオシャレに演出
壁面収納に洋書やファッション雑誌を見せるように飾ることで、お部屋の雰囲気をグッと知的なヨーロピアンテイストに演出できます。
4-7. 収納付きベッド
・寝室の収納が足りない時に便利!
ベッド下が引き出しなどの収納になっているタイプのベッドです。
引き出しタイプやチェストベッド、跳ね上げタイプなどがあり、スペースをとらずに手軽に収納力をあげることができます。
・引き出しタイプは置く方向に注意!
引き出しタイプは引き出す方向に壁やモノが来ないように置かないと収納として使えません。
ベッド下がタンスのようになっているチェストベッドも同様です。
床板ごと跳ね上がる、跳ね上げタイプは位置を気にせずに済みますが、少々値段が張ります。
しかし、本来はデッドスペースであるベッド下を収納として活かせる、収納付きベッドは、1LDKのベッドとしてぜひ検討したいオススメの家具です。
5. 1LDKマンション・アパートの家具配置のまとめ
1LDKに住む場合の、メリット&デメリット、家具配置のノウハウや、空間の使い方、1LDKの暮らしにオススメしたい家具などを紹介しました。
家賃との折り合いがつけば、一人暮らしから二人暮らしに移行も可能な1LDKはたいへんオススメの間取りです。
1Rや1Kが手狭になり、開放的なお部屋に住みたい人は1LDKへの引っ越しを考えてみてはいかがでしょうか。
あなた好みのインテリアコーディネートで部屋をオシャレに演出してみてください。





