1DKに赤ちゃんを迎えるための部屋の作り方

赤ちゃんが誕生しスクスクと成長していくのは喜ばしいことですが、成長にするにつれ部屋での危険度も増していきます。

特に1DKの間取りの場合には、赤ちゃんが快適に過ごせるためには上手にレイアウトすることが必要となっていきます。

今回は1DKでも赤ちゃんが快適に過ごすためのポイントとレイアウトについて詳しく紹介します。

1. 1DKに赤ちゃんを迎えるための部屋づくりのポイント

1DKに赤ちゃんを迎えるための部屋づくりには3つのポイントがあります。

1-1. 赤ちゃんの安全性

1DKに赤ちゃんを迎えるための部屋づくりで大切なことの一つ目は赤ちゃんの安全性です。

小さな頃はおとなしくても、やがてハイハイやつかまり立ちができるようになると 赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。

そのためケガや事故を未然に防ぐための環境づくりをしなければなりません。

小さなお子さんのいる家庭で、特に起こりやすい事故にはやけど、窒息、誤飲、転落などがあります。

そうした事故などはハイハイなどをして動き回るようになってからというイメージもありますが、実はねんねの頃からの注意がとても大切です。

ねんねの時期でも体を動かしたり足をバタバタさせるような動きがあったりすると、ベッドやソファーからの転落事故などの危険性があります。

また赤ちゃんは3ヶ月頃になると口の中に物を入れようとしたり、5ヶ月頃になると見たものに手を伸ばしたりします。

そのためタバコとか小さなおもちゃや洗剤や化粧品などを誤って飲み込んでしまうことのないように気をつけなければなりません。

そうした事故を防ぐために大切なことは普段から整理整頓をしておくことです。

1-2. 赤ちゃんの育児のしやすさ

1DKに赤ちゃんを迎えるための部屋づくりで大切なことの二つ目は赤ちゃんの育児のしやすさです。

赤ちゃんの世話にはミルクをあげたり、着替えさせたり、オムツを替えたりすることなどたくさんあります。

赤ちゃんの世話は毎日24時間あり休みはありません。

そのうえ育児だけでなく家事も上手にこなさなければなりません。

そのためにはお母さんやお父さんにとって使いやすい部屋でなければなりません。

また、赤ちゃんが病気にならないようにいつもこまめに掃除や洗濯などもしなければなりません。

きるならば掃除はこまめに毎日行いたいものです。

そのためには赤ちゃんがいても掃除しやすい環境を確保する必要があります。

1-3. 赤ちゃんにとっての快適さ

1DKに赤ちゃんを迎えるための部屋づくりで大切なことの三つ目は赤ちゃんにとっての快適さです。

赤ちゃんは非常に敏感で繊細です。

環境が変わると慣れるまでに時間がかかります。

そのため私たち大人の目線だけでなく、赤ちゃんからの目線も気にすることは大事です。

ハイハイやつかまり立ち歩きを始めた赤ちゃんにとって快適に過ごせる部屋や幼い赤ちゃんがぐっすりと眠れるような環境を作ることも大切です。

1DKだからといって子育てが困難なことはありません。

上記の三つの点を意識しながら部屋作り行えば 1DKでも育児は可能です。

また部屋に少しの工夫を加えるならば、部屋数が少なかったとしても快適に育児を行うことができます。

2. 1DKに赤ちゃんと暮らす場合の部屋の使い方やレイアウト

1DKに赤ちゃんと暮らす場合には工夫が必要です。

部屋が2部屋以上ある場合には使い分けることは可能ですが、1DKの場合には1つの部屋を上手に利用することがカギとなります。

2-1. 寝室を作る

夫婦ふたり暮らしでの場合ではフローリングにソファーを置くといった生活で特に問題はありません。

特にフローリングの場合ですと掃除も簡単にできるのでとても重宝します。

しかし赤ちゃんのいる家庭の場合にはそうはいきません。

必ず赤ちゃんのための寝室スペースが必要となります。

1DKの場合には生活する部屋にベビーベッドを配置するのが一番便利で簡単です。

2-2. ベビーベッドを置く

ベビーベッドはキッチンではなく生活をする部屋に置けば、いつでも赤ちゃんが目の届くところにいるので安全です。

ただし、ベビーベッドの周りにはティッシュなどや小物を置かないようにしましょう。

そうすれば赤ちゃんの誤飲を防ぐことができます。

赤ちゃんの場合4ヶ月も過ぎれば寝返りを始めたり体を動かしたり足をバタバタさせたりします。

場合によっては体を動かした際にベビーベッドから転落する危険性があります。

そのためベッドにはベッドガードを取り付けるなどして危険性を低くするようにしましょう。

2-3. 日中の過ごし方

赤ちゃんがいる家庭で一番大事なことは、赤ちゃんに何かが起こった時にすぐに助けに行けるように、いつでも目の届くところに赤ちゃんのためのスペースを作ることが大切です。

一般的には日中をリビングで過ごし、夜は寝室で過ごすのが理想です。

しかし1DKの場合には一部屋ですので同じ部屋で昼も夜も一緒に過ごすことになります。

その時に特に注意したいのは、赤ちゃんがハイハイをするようになった場合に台所へ行かないように柵を設けるなどをして、部屋をきちんと区切るようにすることです。

また1DK でもなるべく赤ちゃんのためのスペースを確保するようにしましょう。

そうすれば、おむつを替えるときや授乳の後に赤ちゃんを一時的に寝かしつける時に移動させる手間がないのでとても便利です。

また、赤ちゃんにとっても自由に動けるスペースがあればとても嬉しいものです。

スペースを作る時には 事故を防ぐために周りにはなるべく何も置かないようにしましょう。

3. 赤ちゃんと快適に過ごすためのレイアウト術

3-1. 生まれてから5ヶ月ぐらいまでの部屋のレイアウト術

ベビーベッドがあれば、赤ちゃんを簡単に寝かしつけることができます。

ただし部屋をもう少し有効的に使いたい場合にはベビーベッド置かず、座布団の上にタオルを敷いた赤ちゃん特別のベッドを作ることも可能です。

赤ちゃんのためのベッドスペースを作る時には環境にも配慮し、なるべく直接照明の当たらないところにスペースを作ることが大切です。

また、可能であれば間接照明を上手に利用して、 赤ちゃんがぐっすり眠れるような環境づくりを心がけてください。

また、夏場や冬場では室内温度も注意したいものですが、エアコンを設置している場合にはエアコンの風が当たらないところに赤ちゃんのベッドスペースを作るようにしましょう。

赤ちゃんの環境のためにも掃除はなるべくこまめにしたいものですが、育児などが時間によってなかなか掃除の時間が取れない場合があります。

そうした時には、赤ちゃん用の椅子を用意することもできます。

赤ちゃん用の椅子はバウンサーとも呼ばれていて、床から30cmから50cmの高さにまで調節することができます。

バウンサーがあればほこりがたまっても赤ちゃんが吸うことはないので、病気やアレルギーを防ぐことができます。

1DKには 和室のタイプと洋室のタイプがあります。

和室の場合は畳が敷かれているため、授乳の後に赤ちゃんを寝かしつけたい場合でも床が柔らかいのでそのまま仰向けに寝かしつけることができます。

しかし洋室のタイプの場合は畳ではなくフローリングが敷かれているため赤ちゃんをそのまま寝かしつけることはできません。

そうした場合には赤ちゃんのための柔らかいマットを用意することができます。

赤ちゃん用のマットはジョイントマットまたはプレイマットと呼ばれていて、とても柔らかい素材でできています。

そのため赤ちゃんが寝返りを打った時にでも怪我をすることはありません。

またハイハイを始めた赤ちゃんや夜につかまり立ちを始めた赤ちゃんについても、転んでケガをする心配がないのでとても重宝します。

赤ちゃんがハイハイを始めると、視界に入ったものは何でも触りたくなってしまいます。

特に赤ちゃんは変わった形状や小さな穴などがあると興味本位で触ってしまいます。

電気のコンセントはちょうどハイハイをしている赤ちゃんの目線の高さにあります。

コンセントの穴に触ってしまうと感電など大事故につながります。

そうした怪我や事故を防ぐためにもコンセントキャップを購入して穴をふさぐことが大切です。

コンセントキャップは ホームセンターなどでも手に入るので便利です。

最近では普通のコンセントキャップだけでなく動物が描かれているコンセントキャップもありますが、赤ちゃんにとっては逆にそれが興味をそそるものになってしまうので、できるならば普通のコンセントキャップを選ぶ方が安全です。

3-2. 5ヶ月を過ぎた赤ちゃんがいる場合のレイアウト術

5ヶ月を過ぎると赤ちゃんもつかまり立ちをし始めます。

しかし、足元が不安定なため 立ったまま後ろに倒れてしまうこともあります。

そのため、赤ちゃんが倒れた時に怪我をしないようにジョイントマットやプレイマットなどを敷くようにしましょう。

赤ちゃんを寝かしつける時にソファーなどがあればとても便利ですが、その一方で赤ちゃんが転落する恐れがあります。

ですので、ソファーはなるべく置かないようにしましょう。どうしてもソファーを置きたいという場合にはなるべく高さの低いソファーを選べば赤ちゃんが転倒する危険性が低くなります。

赤ちゃんがつかまり立ちする時にテーブルがあると赤ちゃんにとっては便利ですが、ガラス製のテーブルなどは場合によって割れる恐れがあります。

そのため、ガラス製などのテーブルについてもなるべく置かないようにしましょう。

1DKの場合には収納のためのタンスや棚は欠かせないものですが、 赤ちゃんが扉を開けても中身が飛び出さないように注意しなければなりません。

ホームセンターなどでは扉が開かないようにするためのストッパーなどが売られています。値段も安いので便利です。

整理整頓する際にゴミ箱があれば便利ですが、赤ちゃんにとっては興味のあるものの一つと変わります。

ゴミ箱の中を覗くだけでなくゴミ箱の中に入っているものを触ったり時には口の中に入れたりする危険性もあります。

そのような場合は、汚いだけでなく病気の原因にもなるので気をつけ、可能ならば赤ちゃんの手の届くところにゴミ箱は置かないようにしましょう。

3-3. キッチンのレイアウト術

赤ちゃんにとって一番危険な場所はキッチンと言われています。

そのためキッチン周りのレイアウトには十分な注意が必要です。

シンクの下の扉の中には包丁や調理用品など赤ちゃんにとっては危険なものが置いてあります。

赤ちゃんが誤って扉を開けて怪我をしないように、 キッチンの扉には必ずオープンストッパーを設置するようにしましょう。

キッチンには食事用のテーブルを置くことが多いですが、テーブルクロスを敷いている場合には注意が必要です。

赤ちゃんが誤ってテーブルクロスを引っ張ってしまいテーブルに置いてある食器や調味料などが落ちて怪我をする危険性があります。

子供が大きくなるまではテーブルクロスは使用しない方が賢明です。

キッチン周りを安全に保つための一番の方法は部屋とキッチンを柵で仕切ることです。

ホームセンターなどにはキッチンの部分を分けるベビーゲートが売られています。

高さは70cm から90cmほどあり赤ちゃんでは飛び越えられない高さです。

ベビーゲートで遮断すれば赤ちゃんはキッチンに入れないので安全です。

またドアで遮断するわけではないので、調理などの際でも赤ちゃん確認することができるので便利です。

4. 狭い1DKの部屋を上手に使うコツ

1DKでもキッチンが広い場合、もしくはある程度のスペースが確保できる場合には、キッチン部分と寝室部分に分けることもできます。

キッチン部分には食事のためのテーブルだけでなく、テレビやパソコンやオーディオなど生活に関わる物もすべて置きます。

さらに本棚や化粧品類、スマートフォンやタブレットの充電器や小物なども全てキッチンに置きます。

そして寝室の方にはベッドだけを置くようにして、そこにベビーベッドも一緒に配置します。

そうすれば部屋を分けて使用することができるので、部屋を広く使うことができます。

赤ちゃんが寝ている時でも照明が邪魔をすることがないので、ゆっくりと寝かしつけることができます。

クローゼット付の1DKの場合は、クローゼットをそのまま使用することもできますし、クローゼットのない1DKの場合には洋服ダンスを寝室部分の方に置いても邪魔になりません。

ただしキッチン部分には赤ちゃんにとって危険な小物類が収納されているだけでなく、スペースとしてもかなり狭くなり、転倒などの危険性もあるため、赤ちゃんが入れないように柵を設ける方が便利です。

5. 赤ちゃんが生まれると荷物が増える!1DKの上手な収納方法

赤ちゃんの荷物は成長とともに増えていきます。

ベビー服をはじめ、赤ちゃんのお世話のためのベビー用品や赤ちゃんのためのおもちゃなども必要になっていきます。

1DKでも上手に収納するための3つの方法をご紹介します。

5-1. ベビーグッズを置くスペースを必ずキープしておく

ベビーベッドやベビー服も大切ですが、何よりも大切なのはベビー用品です。

赤ちゃんのおしりふきやベビーパウダーなどは一日の中でも頻繁に使うものなので、便利な場所に置いておくようにしましょう。

パッケージなどが見えると部屋としてはあまり魅力的に見えなくなるので、なるべく収納ボックスなどを用意して目立たないようにするならおしゃれです。

ベビーグッズはベビーベッドの近くか赤ちゃんを寝かしつける場所の近くに置いておけば、取りにいく面倒が少なくなり便利です。

5-2. つっぱり棒を使って赤ちゃん専用のクローゼットを作る

ベビー服も枚数が多ければかさばってしまうのでなるべく効率よく収納したいものです。

ベビー服に限らず子供用の服は全体的に小さめのつくりなので大人用のクローゼットにしまうには少々不便です。

また収納ケースなどにしまうと毎日の着替えでベビー服を取り出すときに不便です。

そうしたときにつっぱり棒を上手に使えば赤ちゃん専用のクローゼットを作ることができます。

作り方は簡単で本棚などの棚につっぱり棒を取り付ければ完成です。

赤ちゃん用のハンガーはベビー用品専門店やインターネットなどで購入することができます。

幅を取らない上に見た目もかわいくおしゃれなのでかなりおすすめです。

5-3. ベッドを置く場合は部屋の角に置く

赤ちゃんがいたとしてもなるべくベッドで生活したい場合には、ベッドの配置に気をつけましょう。

ベッドを置く場合にはなるべく部屋の隅に置けば部屋を広く使うことができます。

また、ベッド下は収納スペースにも利用することができるので、普段は使わないベビー用品などをしまっておくこともできます。

ベッドはシングルベッド2つよりもダブルベッドを1つ置いたほうが、ベビーベッドを隣接して置くことができるので便利です。

6. 1DKに赤ちゃんを迎えるための部屋の作り方まとめ

1DKでも赤ちゃんを育てることに支障はありません。

赤ちゃんの安全性や赤ちゃんの育児のしやすさ、また赤ちゃんにとっての快適さを意識すれば赤ちゃんを迎え入れるための部屋を作ることができます。

またベビーベッドの置き方を配慮し、年齢にあわせたレイアウトも心がけましょう。

部屋をキッチンと寝室に分けたりするなど工夫をすれば赤ちゃんにとって快適な部屋にすることができます。