家賃8.5万円の賃貸は年収430万円の人たちに最適!初期費用や光熱費・生活費、おすすめの間取りを詳しく解説!

物件を探していて、自分の条件にほぼ合致する物件をみつけることができました。

しかしながら、家賃だけが自分の設定した条件を上回っています。

こういうとき、借りるべきかやめるべきかで悩んだ経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

私が賃貸物件を探すときには、1つだけ妥協できない条件を設定して、それ以外は妥協するようにしていますが、たまに、それを超える最高に魅力的な物件に出会うこともあります。

ただ、賃料というのは毎月必ず必要になってくる費用です。

ですから、借りた後に後悔することは避けたいものです。

そこで、今回は「家賃と年収の関係」及び「その家賃に見合った物件等」を考察していきます。

1. 家賃8.5万の賃貸マンションは年収430万円の人たちに最適!

東京都23区内で物件を探していると、1ルームなどでも比較的多い価格帯は、家賃8.5万円程度の物件ではないでしょうか。(後述しますが、ある程度の条件をクリアしている物件になります。)

一般的な考え方としては、家賃に8.5万円使うためには、年収としては430万円程度が必要になってきます。

では、なぜ430万円なのでしょうか。

1-1. 賃貸選びの年収目安(最適家賃)とは?

家賃の一応の目安として、一般的に言われているのは収入の約3分の1ということです。

あくまで目安になるので、中には、良い物件に住みたいので月収の半分くらいを家賃にあてている方や、安ければ安いほど良いということで、月収の5分の1以下の物件を借りている方も当然いらっしゃることと思います。

ただ、一応の目安ではありますが、収入に見合っていない物件(例えば、月収の2分の1以上の物件等)を借りようとした場合は、審査で落とされてしまう可能性が否定できないので、できる限り「3分の1」というのは頭に入れておいても損はないでしょう。

1-2. 家賃8.5万円に必要な手取りはいくら?

年収の3分の1ということは、家賃の3倍の収入ということになりますから、月々約30万円程度の手取りが必要になってきます。

ということは、月収としては、36万円強の収入が必要になってきます。(年金や保険などによって引かれる金額を2割と仮定して計算した場合)

時給から考えてみると、月20日で1日8時間労働と想定した場合、1日当たり1.8万円稼がないといけないので、時給としては約2,300円程度が必要になってきます。(参考ですが、平成30年11月11日現在の東京都内の最低時給は985円です。)

2. 家賃8.5万円の賃貸に住む場合の生活シミュレーション

ここからは、年収430万円、手取り月収としては30万円程度の人が、家賃8.5万円の物件に住んだ場合の生活シミュレーションをしていきます。

今回は、東京都23区内の物件で生活した場合を想定しています。

2-1. 初期費用

初期費用については、敷金や礼金などが必要かどうかを検討する必要がありますが、家賃8.5万円とは決して安くはない部類に入る物件になるので、今回は、敷金1ヶ月礼金1ヶ月とします。

そして、宅地建物取引業者に仲介手数料として家賃の1か月分プラス消費税を支払います。

(宅地建物取引業法には、原則として家賃の1ヶ月分の2分の1と定められています。しかし例外として、事前に借主の承諾を得ている場合には、1か月分を受け取ることができると定められています。一般的には、みなさんはこの事前承諾に同意しているので、今回は同意しているものと考えます。)

更に、鍵交換費用として1.5万円プラス消費税、クリーニング代として2.5万円プラス消費税を支払います。

ここまでが、宅地建物取引業者に支払う費用になります。

合計は、30.5万円になります。

さらに引越し代として、少なくとも約3万円程度は必要になってくるでしょう。

ですので初期費用としては、最低でも35万円ほどは必要になると想定しておくとよいでしょう。

2-2. 電気・光熱費

電気代や光熱費としては、電気代2万円、水道費0.5万円ほどが必要になってくることでしょう。

電気代に関しては、当然季節によって大きく変動することがあるので、注意してください。

2-3. その他の生活費

携帯電話代として、1.5万円ほどかかるとしましょう。

さらにはネット接続料として、0.5万円を追加します。

最近の物件には、ネット接続料込みの場合もありますが、まだまだ少数派だと思えるので、今回はネット接続のない物件を想定しています。

ここまでが、毎月定額が必要になってくる経費になります。

その合計は、4.5万円になります。

家賃が8.5万円なので、合計すると13万円になります。

手取り30万円で考えているので、残りは17万円です。

食費をいくらにするかは、人それぞれだと思いますが、東京都23区内ということから考えていくと、それなりの費用が必要になってくることでしょう。

週1回程度外食するとして1日平均2,000円で計算すると約6万円になります。

ということは、もし手取り月収20万円の人が、家賃8.5万円の物件に住んだ場合、この時点でもうほとんどお金が残っていない状態になってしまいます。

一切の遊びもせず、家で過ごすことだけで満足できるのなら、それも良いかもしれませんが、そういう人はごくわずかでしょう。

多少の余裕のある、ゆとりある暮らしをするためにも、家賃8.5万円の物件に住むには、30万円程度の手取り月収が望ましい、ということになります。

3. 家賃8.5万円、年収430万円なら、こんな間取りの賃貸がおすすめ!

では家賃8.5万円なら、どのような物件に住むことができるのでしょうか。

東京都23区内で住むことを条件とした上で、他にもいくつかの条件を想定することが可能になります。

ですので、まずは築5年以内で、最寄り駅から徒歩5分以内の物件から最適の間取りを探していきます。

さすがにJR山手線の駅はなかなかヒットしませんが、東京メトロ等であれば何件かがヒットします。

間取りとして比較的多いのは、1ルームもしくは1Kですね。

広さとしては、25平方メートル程度の物件が多くなります。

JR山手線で探してみますと、やはり狭くなってしまいます。

次に、もう少し条件を妥協していきます。

築10年以内で、最寄り駅から徒歩10分以内で探していきます。

すると、1DKや1LDKが出始めます。

沿線としては、やはり東京メトロ等、JR山手線以外が多くなるのはみなさんの予想通りです。

以上の点から考えてみると、東京都23区内で家賃8.5万円の物件でおすすめできる間取りとしては、1DKになります。

もう少し条件を妥協することができるのであれば、当然さらに広い2DK物件を見つけることもできるでしょう。

あなたが1人暮らしで、駅からの距離を最重要視するのであれば、1ルームが最適な物件になることでしょう。

逆にファミリーで住むのであれば、もう少し駅からの距離を伸ばして、築年数も少し妥協して、部屋数を求めるほうが良いかもしれません。

当然、築年数と駅からの距離だけで物件を決めるわけではないので、スーパーまでの距離等の周辺環境も条件になってくると思います。

そして当然ですが、人気のあるエリアに関しては、イコール住みやすい環境であることが想定できるので、需要と供給の関係からも、賃料は高くなります。

5. 家賃8.5万円の賃貸に最適な年収まとめ

いかがだったでしょうか。

みなさんにとって、最適な物件を検討することはできましたか。

家賃8.5万円が高いか安いかといわれれば、個人的な見解としては「高い」に該当する物件になると思います。

ですので当然、そこに住もうという人にはある程度の条件が求められます。

確かにネットで検索すれば、魅力的な物件が数多くヒットすることでしょう。

しかし、家賃は毎月必ず必要になる生活費になるので、それで苦しむことがないように、みなさんご自身でよく検討されたうえで、決めたほうがよいでしょう。

快適な環境を求めて、快適な生活を過ごすことができないのであれば、本末転倒ですね。

この記事が、みなさんの最適な生活を構成するうえで、少しでもお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。