間取りは部屋を選ぶ際、重要なことの一つですが、「1人暮らしなら1部屋あれば十分」という人が増えている中で、あえて1人暮らしに2DKを選ぶメリットがあるのでしょうか。
また、それが最適な間取りなのかどうかを徹底調査しました。
このページでわかること
1. 2DKは1人暮らしに最適な間取り?
1人暮らしで2DKの間取りは十分すぎる広さかもしれませんが、最適であるかどうかは住む人によって違ってくるでしょう。
2DKが最適な人は、在宅で仕事をしていて寝室と仕事部屋を別に用意したい人が考えられます。
また金銭的に余裕があるなら、自分の趣味やインテリアを楽しむために、もう1部屋使いたいという人に当てはまるでしょう。
1部屋の物件だと、ベッドやテレビなどを置いてしまうと、余裕のあるスペースがなくってしまいます。
例えば、在宅でデスクトップ型のパソコン用にデスクを用意したいと考えている人は、余裕のあるスペースを保つためにも2DKの間取りがおすすめです。
逆に、在宅ワーカーではない人や金銭的な余裕のない人が2部屋借りてしまうと、ワンルームなどに比べ、少々家賃が高い、無駄なスペースだと感じてしまう可能性もあります。
また、2DKではなくて2Kという選択肢もありますが、それだとダイニングテーブルを置くスペースがありません。
だからといって、寝室にテーブルを置いてしまうと、スペースの余裕がまったくなくなってしまう可能性があります。
2Kと2DKだと、家賃もさほど変わりありません。
広々としたスペースを確保したいのであれば、できれば2DKの間取りを選ぶ方が良いでしょう。
1-1. 2DKのメリット
1人暮らしで2DKの部屋を借りるメリットは、寝室とは別にもう1部屋を仕事のための部屋や趣味のための部屋として使えることです。
在宅ワークの人ならば、2DKの間取りはまさにおすすめの物件です。
賃貸マンションやアパートの1室は、平均して6~8畳ほどである所が多いようです。
寝室としてベッドを置いてしまうと、パソコン用のデスクを置けない可能性が出てきます。
しかし2部屋あれば、もう一方の部屋を完全に仕事の物だけを置く部屋にすることができます。
そうすると部屋に余裕ができる他に、仕事への集中力も断然違ってきます。
1部屋しかない場合、寝室と仕事部屋を一緒にしないといけないため、休憩をとる時間が自然と増えてしまいます。
2DKなら、ベッドで少し休憩をとるつもりが何時間も睡眠をとってしまった!というような心配もなく、広々とした空間で仕事に取り組むことができます。
また趣味だけの部屋として、自宅でヨガやトレーニングなど毎日身体を動かしたい人や、映画鑑賞でスクリーンやスピーカー等大きめの機器を置きたい人も、2DKにメリットを感じることができるでしょう。
1-2. 2DKのデメリット
2DKのデメリットは、家賃相場が1部屋の物件と比べると高くなってしまうことの他に、築年数が30年程前の古い物件が多いことです。
2DKは1980年代に流行した間取りで、新しい物件ではほとんど見られません。
築年数が古いとどういうデメリットがあるかというと、きちんとリフォーム工事がされていない可能性や、水回りや構造、設備が古く、リフォームしても修理の対応ができない可能性もあります。
その他にも、よく不満として挙げられるのが、壁や床の薄さです。
隣人の騒音トラブルに巻き込まれる、といった事例も少なくありません。
いずれにせよ、入居する前にしっかりと物件の詳細を確認することや、実際に物件チェックをすることを忘れてはいけません。
2. 2DKの家賃相場はいくら?1人暮らしでも高くない?
2DKの家賃相場は、都心から少し離れたエリアであれば8~9万円程、高くても11万円程です。
実はワンルームマンションの家賃と比べても、さほど差がないことがおわかりでしょう。
これが、都心部に近づくと家賃相場は12万円程まで上がってしまいます。
また、これは都心部だけでなくすべての物件に言えますが、駅から近い所、交通の便が良い所はさらに家賃が高騰します。
しかし、人気の中野区や葛飾区エリアなども、10万円を切る家賃の物件がたくさん見られるので、都心から離れたエリアであれば駅近くの物件で探しても、1人暮らしにも最適な物件が見つかるはずです。
以上のことから、2DKは広さに対して、非常にリーズナブルです。
そのため、1人暮らしでも十分暮らしていける家賃であると言えます。
「2DKなら1LDKの方が安いのでは?」と考えてしまう方もいると思いますが、むしろ、新築の多い1LDKの方が家賃10万円を超え、2DKと同じくらい、または高めの家賃を設定している物件が多いようです。
そのため、1人暮らしなら2DKの間取りも検討しておくと良いでしょう。
3. 2DKの1人暮らしにおすすめの家具配置例
2DKは部屋数の多さから、家具も自由に配置できることでしょう。
しかし、1室がそこまで広くないので、家具の配置は慎重に考えていく必要があります。
そこで、大きめの家具はどこに配置すべきかをご紹介します。
まず寝室に置くベッドですが、家具の中でもスペースをとってしまう物なので、部屋の隅に配置すると良いでしょう。
その際に日に少し当たるようにすると、朝の目覚めも良くなります。
次に食卓を囲むダイニングテーブルですが、こちらはダイニングキッチンに少し余裕があるならそこに配置すると良いでしょう。
1人暮らしであればテーブルを小さくして、スペースを確保するということもできます。
またキッチンがすぐ近くにあることから、使わない食材や食器をテーブルに置いておくこともできて、調理しやすくなるため、自炊をする方にもおすすめです。
寝室にダイニングテーブルを配置するという手もありますが、寝室はベッドを置いてしまうため部屋の余裕があまりないことからおすすめできません。
その他、テレビは寝室や余裕があればキッチンダイニングに、仕事でパソコンやモニターを何台も配置する必要がある方は、もう一方の部屋に大きめのパソコンラックを置いて、仕事部屋を確保すると良いでしょう。
4. 2DKの1人暮らしの部屋の使い方やインテリアレイアウトのポイント
2DKで1人暮らしする場合、どのような使い方をするのが理想なのでしょうか。
2DKは、2部屋でそれぞれの広さが全く異なる場合が多々あります。
その場合、狭い部屋を仕事部屋や趣味を満喫する部屋にして、もう一方の部屋を寝室、プライベートルームとして使うと良いでしょう。
インテリアレイアウトは、狭い部屋でも奥行や解放感を感じるように意識することがポイントです。
そのために、なるべく物を置かず、家具を一方に寄せて動線を作ることが大切です。
人が通る道は、60cm以上確保するのが理想です。
また、窓のそばに背が高めの棚やテレビ等を置くことは、日の光を妨げ奥行を感じられないため、なるべく避けましょう。
解放感を意識するなら、物をなるべく置かないことに加え、インテリアのカラーを白やアイボリーなどの淡色や暖色系でシンプルなものに統一するようにしましょう。
このような色は膨張色と呼ばれ、部屋を広く見せるのに有効な手段です。
逆に、暗い色や濃い寒色系の色は収縮色と呼ばれ、実際よりも部屋を狭く見せてしまいます。
以上のことから、部屋を広く、開放感のあるよう見せるために、物をなるべく置かず動線を確保し、明るく淡色なカラーで統一することを意識するようにしましょう。
5. 2DK1人暮らしにおすすめインテリア3選
5-1. 低めの家具で統一
本棚やテレビ用のラックなど、高さがあればあるだけ収納スペースを確保できるため、背が高い家具を置いていませんか。
実は、窮屈に感じてしまうのは、背の高い家具を置きすぎているのが原因です。
思い切って、自分の膝辺りまでの位置に当たる高さの家具を置くようにしてみると、解放感が出てゆったりとした空間が生まれます。
2DKは和室と洋室で分かれている物件も多いため、和室の部屋は低めの家具を置くように意識すると、古風でお洒落な雰囲気を楽しめます。
5-2. 仕事部屋を白×黒モノトーン
仕事部屋をいっそのこと、白×黒のモノトーン配色に統一するのはいかがでしょうか。
モノトーンインテリアは、都会的で落ち着いた空間を演出してくれます。
モノトーンインテリアは適度な緊張感を出してくれるので、寝室では採用しづらいですが、仕事部屋であれば仕事への集中力が増して、作業もはかどることでしょう。
その他にも茶を基調に、白と黒を程よく合わせて、モダンシックで居心地の良い雰囲気を出すのも良いでしょう。
このような配色であれば寝室でも採用しやすいですよ。
5-3. 白色基調で解放感を演出
やはり、2DKの狭い部屋に解放感を演出したいなら、白を基調にインテリアを決めていくのが一番でしょう。
棚はもちろん、カーテン等の目立つものも白色でまとめてみましょう。
思い切って色調を抑えると、解放感が全く違ってきます。
しかし白色だけで統一すると、少し地味でつまらなく感じるという方も多いと思います。
そういった場合は、異なる色の家具やインテリアグッズをいくつかバランス良く入れるだけで、また違った印象を生み出せます。
例えば、白×茶であれば落ちつた印象を、白×黄色であれば部屋全体が明るい印象になります。
自分の好みでインテリアの配色を変えてみましょう。
予算があれば、季節ごとにインテリア配色を変えるのも楽しいですよ。
白×青であれば、夏っぽいさわやかな雰囲気をかもし出します。
また白×赤であれば、冬のクリスマス時期にぴったりな配色になるでしょう。
以上が2DK 1人暮らしにおすすめインテリア3選になります。
部屋が多ければ多い程、インテリアを楽しむ余裕が出てきます。
2部屋あることを利用して、自分の思うままの自由なインテリアコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。
6. まとめ
2DKは、1人暮らしにも最適であることのご紹介は以上になります。
2DKの間取りは、カップルや友達とのシェアだけに留まらず、1人暮らしで在宅ワーク用にもう1部屋必要な方、趣味やインテリアを思う存分楽しみたい方にも、まさに打ってつけの物件なのです。
ワンルームだとスペースの余裕がなくなることや、収納スペースもなくなってしまう可能性がありますが、2DKであればそのような心配はなくなるでしょう。
2DKにはデメリット以上に、ワンルームにはないメリットや魅力がたくさんあります。
1人暮らしを始める方や転居を考えている方は、2DKの間取りを検討してみてはいかがでしょうか。





