引越しを考えたら、まずは新しい物件を探し始めますよね。
インターネットや不動産会社の店頭で物件を探し、自分の条件に合う気に入ったものが見つかれば、次は内見です。
しかし、忙しくて内見をする時間がない方や、引越し先が遠方で、物件を内見するためだけに足を運ぶのは時間的にも金銭的にも難しい方もいらっしゃいます。
そんな時、おすすめしたいのが内見代行サービスです。
内見代行サービスとは、昨今の利用者が増えている、物件の内見に行きたいけれども、諸事情で行けない人のニーズから生まれたサービスです。
今回は、内見代行サービスについて説明していきます。
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このページでわかること
1. 「内見代行サービス」ってどんなサービス?
内見代行サービスとは、自分自身で内見することが難しい人に代わって、内見代行会社の人が内見を代行してくれるサービスのことです。
このサービスは、ただ単に物件を代わりに内見してくれる、というだけではありません。
専門のカメラ機器で写真を撮影したり、物件の細かいところまで動画を撮影したり、物件を内見した調査報告書を提出してくれるというサービスを行っています。
内見代行会社は物件の内見後、撮影した写真や動画を依頼者にメール送付してくれます。
また、インターネットのライブ配信を使って、リアルタイムに内見代行会社のスタッフと会話しながら、内見できるというサービスを行っている会社もあります。
2. 内見代行を頼む人はこんな人が多い!?
2-1. 遠方で内見に行けない人
主に職場の転勤や上京をする予定があるけれども、現在住んでいる自宅から遠く、なかなか内見ができない人が挙げられます。
2-2. 仕事で忙しい人
仕事で非常に多忙な方は、内見代行会社を利用して内見をすることが増えているようです。
また引越しまで猶予がなく、急いでいる方のニーズもあるようです。
3. どんな内見代行業者がある?
ここで、いくつか内見代行会社とそのサービスについてご紹介します。
3-1. 日本財託内見代行サービス
ここは、法人専用のサービスで、料金は無料です。
忙しくて物件を見に行く時間がない人に代わって、希望の物件の内見を行い、動画や写真を送付してくれます。
動画や写真は、広角レンズの一眼レフカメラで撮影していて、細部まで確認することができます。
3-2. INSPECTOR(運営はことり不動産)
東京都渋谷区のことり不動産が運営している内見代行サービスです。
主に都内に引っ越し予定だけれども、遠方に住んでいるため物件の内見に行けない方や、不動産のプロの目線で内見をして欲しい、という要望から利用されているサービスです。
サービスのポイントは、内見の数をこなしているプロが確認を行うという点です。
また、内見代行の物件を3件まで一度に頼むことができます。
さらに、内見代行サービスを利用して入居が決まれば、内見代行サービス料金が無料になるサービスもあります。
価格は内見代行のみの場合、3000円で前払い制となっています。
3-3. yeah!
内見代行費用は、1物件につき3,000円です。
内見に必要な知識を調べるテストに合格した、物件の地域に詳しいスタッフが内見代行を行います。
不動産会社向けのサービスで、個人で申込むことはできません。
3-4. 個人向けのサービスは少ない?
内見代行会社は、基本的に一般の方が利用できるサービスは少ないようです。
もし内見代行を検討したい場合、不動産会社が代わりに引き受けてくれることも多く、実際はこのようなサービスを個人に提供する会社はなく、不動産会社が自社サービスの一環で引き受けている場合があります。
4. 内見代行のメリットとデメリット
ここでは内見代行のメリットとデメリットを解説します。
4-1. メリット
・自分で出向かなくても良い
まずは、自分で内見に行かなくても、物件の内容を把握できることです。
紙媒体の資料で説明されても、実際の物件を確認してみないとわからないことがたくさんあります。
こういった情報は、内見代行サービスを利用することで知ることができます。
インターネットを利用してライブ配信を行うことで、遠方にいながらその場で実際に物件を内見しているのに近い状態で物件を確認できます。
・家族で情報の共有化ができる
内見代行サービス会社からアップロードされた動画を、引越しする家族全員で確認することができます。
情報の共有化ができ、家族の意見を尊重して物件を決めることができます。
・プロの目線で見てもらえる
どうしても素人が内見したのでは、実際に物件を見てもポイントがわからない、というケースが多いようです。
内見代行会社や不動産会社の担当者は、不動産の内見については数をこなしていますから、経験に基づいた、適切な内見情報の提供をしてもらえます。
4-2. 注意点・デメリット
・内見代行で物件情報のすべてを網羅できるわけではない
物件の内見で確認をしなければならない項目は多岐にわたります。
ドアの開き方、間取り、家具の大きさ、家具や家電が入り口を通るか、キッチンの高さや使いやすさ、コンセントの位置など、少し例を挙げただけでも多くのチェックポイントがあります。
内見代行サービスを使うことで、物件のおおよその内容はわかりますが、やはり全てのチェックポイントを網羅できるわけではありません。
内見代行サービスを利用する時には、内見代行サービス会社に確認してほしい項目を、しっかり伝えるようにしましょう。
「こんな細かいことまで見てもらいたいとお願いしていいのかな」と気が引けるかもしれません。
しかし実際に物件を選び、住むのはあなた自身です。
納得がいくまで細かく見てもらって、採寸もしっかりしてもらいましょう。
細かい部分をしっかり見てもらうように伝えて、いざ引越しをして住み始めた時に、想像と違っていた、家電が入らないなどということがないようにしましょう。
・費用がかかる
料金がかかることです。
個人で利用できる内見代行サービスは、料金がかかるところが多いです。
1物件あたり幾らという料金設定だと、何件も物件を内見してもらうと費用がふくれあがります。
費用がかかってでも内見してもらいたい物件かどうかよく検討し、取捨選択をすることが大切です。
遠方で行けない場所について内見代行会社を頼む場合は、交通費より代行手数料の方が安く収まり、メリットが大きいのですが、近場の場合は熟慮が必要でしょう。
・インターネット環境が必要
内見代行サービスで提供してもらう写真や動画は、データとして送付されます。
そのため、インターネット環境が利用できない人であれば、このサービスの利用が難しいと言えます。
5. まとめ
引越し時の内見代行サービスは、非常に便利なサービスです。
海外から日本に引越す場合や、忙しくて内見に行けない場合など、効率よく物件情報を収集することができます。
内見代行サービスを利用する場合は、価格やサービスの内容をよく検討して申込みを行いましょう。




