4LDKは部屋数が多いため、子育て世帯だけでなく様々な世帯に人気があり、色々な使われ方をしている間取りです。
一戸建てを建てる際には4LDKを採用する方も多いと思いますが、この記事では4LDKの効果的な使い方、人気の間取り、そして広さなどについても詳しく紹介していきます。
このページでわかること
1. 4LDKの間取りに人気が集まる世帯とは?
4LDKの間取りは人気ですが、実際にどんな世帯に人気があるのかみていきましょう。
1-1. 子育て世帯
子育てをしていると、子供の部屋のことを考えないといけません。
特に中高生になれば、勉強するための個室が必要になってきます。
子供が2人の家庭でも、子供2人の部屋、夫婦の寝室、ゲストルームとしての和室などで4LDKは人気です。
1-2. 趣味を楽しむ夫婦世帯
最近は、あえて子供をつくらず夫婦の生活を楽しむ、という世帯も増えてきました。
そういった世帯は、自分たちの空間や時間を大切にします。
さらに金銭的に余裕があるので、趣味にお金をかけることもできます。
そういう人たちは家の中に趣味の部屋を作りたいので、部屋数の多い4LDKが注目されます。
1-3. 楽器を演奏する世帯
楽器を練習するには防音の効いた部屋が必要になりますが、広いリビングを防音にするにはお金がかかります。
4LDKであれば、1部屋を防音室にして楽器演奏専用スペースとすれば、心ゆくまで楽器の練習ができます。
1-4. 介護世帯
介護するためには、親の部屋を家の中に作る必要があります。
介護はいつくるのかわからないものなので、そのための部屋を作っておくということで、子供部屋の他に1階に和室を作っている人が多いようです。
1-5. 民泊を運営する世帯
最近はやりの民泊を運営する世帯にも、4LDKは人気があります。
それ以上の広さでも良いのですが、広すぎると管理が大変になるので、4LDKくらいが運営するのにちょうど良いようです。
1-6. シェアハウスを運営する世帯
民泊だと、人の入れ替わりが激しいので管理が面倒だ、という方にはシェアハウスという方法があります。
部屋数が多ければ人に貸すことができるので、4LDKが人気です。
自宅に住みながら大家さんになることができ、うまくいけばローン代金をシェアハウスの家賃でまかなうこともできるかもしれません。
1-7. 在宅ワークの世帯
家で仕事をする人が増えてきて、会社も在宅ワークを認めるところもでてきました。
そんな流れから、家で仕事をすることを想定した人には、仕事部屋を作れる4LDKは人気です。
パソコン一つで仕事ができる場合なら、そんなにスペースは必要ないかもしれませんが、商品を販売するために在庫を持ったり、撮影が必要な場合などは部屋の数が欲しくなるので、4LDKが人気です。
1-8. 親と同居する世帯
親と同居するというと2世帯住宅が多いのですが、2世帯住宅が嫌いな人は4LDKに同居する場合もあります。
2世帯住宅が嫌われる理由として、建築費が高い、中古で売りにくいなどが挙げられます。
高いお金を払って建てても、売るときには全く売れないという場合もあるので、それが嫌な方には4LDKの間取りが人気です。
2. 4LDKの間取りが人気の理由
4LDKはいろいろな世帯に人気ですが、その人気にも理由があります。
2-1. 物件数が多い
4LDKは日本で一般的な間取りなので、中古や賃貸物件を探す場合に数が多いのです。
数が多いので、探すのが楽なのも人気の理由の一つです。
2-2. 部屋数の割に手頃な価格
数が多いということは、それだけ供給があるということで、安くなりやすいのです。
部屋数が多い割に、比較的手頃な価格が人気の理由です。
2-3. 子供が勉強に集中できる
小学生くらいのお子さんの場合は「リビング学習」がはやっていますが、中学、高校になると自分の部屋で集中して勉強することが多くなります。
やはり勉強するなら、生活感のあるリビングよりも集中できる個室の方が良いですね。
「子供の勉強に最適な環境を与えてあげたい」という親御さんにとって、それぞれのお子さんのための部屋がある4LDKは人気です。
2-4. 部屋はあっても困らない
収納スペースがすぐにいっぱいになってしまう場合には、部屋を収納に使うこともあります。
人が住む部屋、という使い方以外にも使えるので人気です。
2-5. 家族の突然の訪問でも安心
子供が孫を連れて遊びに来たとしても、部屋の数が多ければ宿泊にも便利です。
部屋の数が少ないと、結局帰ってもらうしかないのですが、泊まれると夜までゆっくりできるのが良いですね。
2-6. 部屋をつなげて間取りの変更ができる
狭い部屋を広くするのは無理ですが、狭い部屋を2つつなげて広い部屋をつくることは可能です。
4LDKであれば、子供が成人するまで4LDKとして使用して、その後は部屋をつなげて広い部屋を作ることで、趣味の部屋を作ったり、広いリビングを作って自宅で教室をひらくことも可能です。
3LDKよりも、間取りをのちのち変更できる可能性が大きいのは4LDKです。
3. 4LDKの間取りと広さ(坪数)の目安
4LDKと言っても、部屋数が決まっているだけなので、広さは様々です。
そこで、色々な住宅の4LDKの間取りの広さの目安を紹介していきます。
3-1. マンションの場合
マンションは3LDKの供給が多いので、4LDKは多くありません。
3LDKの場合の専有面積は80~90㎡くらいですが、4LDKの場合は90~100㎡ほどの広さになります。
坪数になおすと27~33坪ほどです。
マンションは細長い間取りが多く、窓が無い部屋もあり、窓がない部屋は法律上部屋ということができないので、3LDK+S(サービスルーム)などと呼ばれることもあります。
正式に4LDKと紹介されている部屋は、窓の関係で角部屋であることが多く、角部屋の場合は人気が高いので、金額が高くなりがちです。
3-2. 2階建て(一戸建て)の場合
4LDKで一番供給が多いのは2階建ての一戸建てでしょう。
一戸建ての場合もマンションと同じくらいで目安は30坪前後です。
3-3. 平屋の場合
平屋も同じように30坪前後になりますが、2階建てと違って階段を作る必要がないため、室内を有効に使うことができます。
4. 人気のある4LDK物件や間取りを決める時の注意点
4LDK物件は市場に多く出回っているため、手に入れやすいのですが、間取りを決めるときには注意が必要になる場合もあるので、そんなシーンを紹介していきます。
4-1. 4LDKは必要か?
部屋は多い方が何かと便利ですが、まったく使う予定がないならば、部屋がない方が良いですよ。
部屋数が増えて家の面積が増えれば、それだけ税金が増えますし、掃除の手間も増えます。
4-2. 可動間仕切りが便利
一戸建てで4LDKを建てる場合、はじめから4LDKにする必要はありません。
たとえば、のちのち4LDKにするために一つ広い部屋を作って、ドアを2つ作ると便利です。
将来的に間仕切りを設置するだけで4LDKになりますし、部屋を分ける前は一つの大きな部屋として使えます。
大きな部屋を子供部屋として使うことで、大人数で遊ぶことができたり、ダイナミックな遊びができて便利です。
4-3. 将来的に壁は取れるのか?
中古の一戸建てやマンションの4LDKの物件を買うときに、部屋を広げて3LDKにできるかを事前に調べておくと良いですよ。
簡易的な壁なら、簡単な工事で部屋をつなげることができるので、ライフスタイルに合わせて間取りを変更できて便利です。
建物の構造上で、重要な役割を果たしている壁だと取り去ることは不可能なので、購入前に確認しておきましょう。
4-4. 収納があるか
4LDKだと部屋の数ばかり考えてしまい、収納を忘れてしまう、などということもありそうですね。
住む人数と収納のボリュームは比例して増えていくので、部屋数を増やすことだけ考えず、収納とのバランスも考えておきましょう。
収納が少ない場合にはロフトを作ったり、子供が成人するまでは一時的にトランクルームを活用する方法もあります。
4-5. トイレは2箇所あると便利
4LDKに住むということは、大勢で住むという想定が多いのですが、トイレが2箇所あると便利です。
最近は、2階建てなら1階と2階にそれぞれトイレがある家が普通になってきました。
後からつけることも可能ですが、配管の関係もあるので結構大変な工事になります。
戸建て住宅なら、設計段階で確認しておきましょう。
4-6. 子育て世帯が住みやすい土地か?
4LDKの購入を検討するのは、圧倒的に子育て世帯が多いようです。
そのため、子育てをする上で便利な場所なのかどうかを調査してから購入することをおすすめします。
たとえば、小学生のお子さんがいる場合なら、小学校までの通学路が危なくないか、周辺の治安は悪いか、近所に子供が遊べる場所があるか...などを調べておきましょう。
自分たちが気に入って、死ぬまでそこに住むことが確定している場合なら、その必要はないでしょう。
しかし、もし売却することもあるかもしれないなら、子育てに向かないエリアを選んでしまうと、売却するときに売値が安くなってしまったり、売れなかったりすることもあるので、注意が必要です。
5. まとめ
4LDKで人気の間取りと広さ(坪数)の目安についてまとめると、
- 1階にLDKと1部屋、2階に3部屋が定番
- 1階を和室にすれば柔軟性のある使い方ができる
- マンションは27~33坪くらい
- 一戸建て(2階建て)なら30坪前後
- 平屋も30坪前後
という感じになります。
4LDKは使い勝手が良い住宅の間取りで、生活しやすいと人気です。
特に子育て世帯なら余裕を持った4LDKの間取りの方が、子育てしやすでしょう。
4LDKは良い点が多いのですが、購入時にはいくつか注意しておくべきこともあります。
その注意点も紹介しましたので、購入の際には参考にしてみてください。





