オシャレDIY

近年話題になっているDIYですが、今や一軒家の持ち家だけでなく賃貸マンションでも、自分で手軽にDIYができる風潮になってきています。

DIYと言えば日曜大工的なイメージもあり、男性しかできないのでは?と感じている方も多いかもしれません。

しかし、今や女性でも簡単かつ賃貸物件に傷をつけることなく、DIYによるアレンジが可能になっています。

今回はそんなDIYの中でも、1DKの賃貸物件をこだわりの部屋にするためのDIY方法を紹介しましょう。

1. 1DK賃貸をDIYでこだわりの部屋にする方法5選

限られた間取りの1DKでは、賃貸マンションであることからDIYをあきらめてしまう傾向にあるようです。

しかし、最近では100円ショップなどでもDIYに関するグッズが販売されており、比較的簡単にDIYによるアレンジが可能となりました。

ここでは、1DKの間取りで可能なDIYを例をいくつか挙げると同時に、その方法とおおよその費用について紹介していきます。

1-1. キッチンの壁をDIY

DIYの中でも、もっともDIYのやりがいがある箇所として挙げられるのが、キッチン周りです。

キッチンには、食器や調理器具などの様々な物があふれているため、どうしても見た目に生活感が出すぎてしまいます。

おしゃれな部屋にするために、色々なオブジェを飾ったとしても、キッチンに生活感が出過ぎるために、部屋全体の雰囲気が台無しになることも少なくありません。

また、キッチンの場合には機能性も考慮する必要があり、おしゃれにし過ぎて使い勝手が悪くなるのは避けたいところです。

では具体的にキッチンでは、どの部分をDIYすればスマートで機能的なものになるのでしょうか?

DIYによりキッチンを生まれ変わらせる方法を紹介していきましょう。

・キッチンの壁をおしゃれにDIYする方法

間取りにもよりますが、キッチンを一目見たときに一番目につく箇所が、水回りでの立ち上がりの壁です。

多くの場合、この部分に調理器具が煩雑に収納されています。

DIYでは、この立ち上げ部分に手をつけることが多く、壁のクロスを張り替えたり、可愛い収納棚を取り付けたりする方法が一般的です。

例えば、リメイクシートやマスキングテープを使って、キッチンの壁を張り替えれば、自分の好みにあったアレンジをすることができます。

リメイクシートを張ることで、おしゃれになるだけでなく、柄によっては立体感が出るので、キッチンに奥行きが加わり、より開放的な雰囲気を出すことが可能です。

間取り的に圧迫感を感じる時には、リメイクシートによるDIYを特におすすめします。

その他にも可愛いマスキングテープを使ったアレンジも人気で、同じく貼り方によっては立体感を加えるアレンジができます。

マスキングテープやリメイクシートを貼り付けるコツとしては、空気を入れないようにすることが挙げられます。

・キッチンの壁をDIYする費用

マスキングテープやリメイクシートは、ダイソーやセリア等の100円ショップで販売されています。

これらのアイテムは、特に道具がなくても素手で貼り付けることができるようになっているので、他に費用がかかることはありません。

ただし、リメイクシートを貼り付ける前に、キッチン壁の汚れをきれいに落としておくことが必要になってくるので、落ちにくい汚れがあれば専用の洗剤を使った方が良いでしょう。

また、100円ショップで販売されているマスキングテープの長さは、10mと通常よりも短いことが多いのです。

1DKのキッチン周りには十分な長さなので、多くの場合は問題なくDIYできますが、複数箇所に貼る際には、つぎはぎにならないような工夫が必要になってきます。

1-2. キッチン収納をDIY

キッチンの機能性として重要なのが、調理器具や調味料の収納力です。

これらの物は、使っているアイテムのデザインや収納方法によって、おしゃれ感が左右されるカテゴリーになります。

調理器具や調味料入れの統一感も必要ですが、それらを収納させる部分でもDIYの工夫が生きてきます。

ここでは、キッチン収納におけるDIYの方法と、その費用について紹介していきます。

・キッチン収納を機能的にDIYする方法

キッチン収納には、大きく分けて「見せる収納」と「隠す収納」があります。

見せる収納は、食器や調理器具等に統一感をもたせて、あえて収納部分をさらけ出すことで、インテリアの一部にしてしまう方法です。

収納棚とのデザインを合わせる事で、よりコンセプトを持ったキッチンに早変わりします。

例えば、キッチンの上側に収納場所がある場合には、その間に棚を設けてマグカップ等の食器類を収納することができます。

清潔感を保つために、食器を棚に置くのではなくひっかける箇所を作ってかけて収納するのも、良いでしょう。

また、棚の安定性を高めるために、突っ張り棒を利用して設置することもおすすめです。

一方で隠す収納は、食器や調理器具のデザインがバラバラで、あまりあからさまに見せたくない時に効果的です。

一番ポピュラーな方法として挙げられるのが、カーテンを使って隠してしまう方法です。

簡単な3段ラックに、短めの突っ張り棒を使ってカーテンレールを作ってしまえば、たちまちカーテンで中身を隠した収納棚が完成します。

カーテンのデザインを自分の好きなものにすれば、日常生活でも華やかな感じになるでしょう。

この方法の場合には、収納棚とカーテンレールの統一感が重要になってくるので、セットでデザインを考えることをおすすめします。

・キッチン収納をDIYする費用

キッチンへ配置する簡単な食器棚であれば、3,000円ほどで角材費用が賄えます。

それ以外の必要材料として考えられるのが、S字フックやネジ、調理器具をひっかけるパイプなどです。

これらの事を考慮しても、5,000円程度で材料を揃えることができます。

1-3. 床をDIY

1DKの物件では床をDIYすれば、部屋の雰囲気が一変します。

床のデザインは、部屋全体のイメージを作ると言っても過言ではないので、色合いや材質などが非常に重要となるでしょう。

またデザイン面だけでなく材質によっては、お子様に対する安全面でも効果的なアレンジができる場合があります。

・床をDIYする方法

床のDIYをするには、最初に材質選びがポイントとなります。

コスト面での検討も必要ですが、同時にDIYの難易度も考えておくと良いでしょう。

人気DIYの床材料には、大きく分けて3つあります。

土足でも対応できるフロアタイルは、傷や汚れに強いだけでなく、日々のメンテナンスも簡単です。

おしゃれな柄が多く取り揃えられており、様々なスタイルを楽しむことができます。

しかし、価格が高く取り付けの難易度も高いので、一人暮らしの場合には、少し敷居の高い材質であると言えるでしょう。

次におすすめできる素材が、クッションフロアです。

クッションフロアは、フロアタイルに比べて価格が安く、水回りで使われる床としては人気が高く、多くの方がキッチンやトイレの床DIYとして使用しています。

適度にクッション性もあり、安全面でも優れたな素材であることが言えます。

最後におすすめする材質は、低価格で取り付けも簡単なタイルカーペットです。

こちらは前述の2点とは違って、貼るというよりは敷くカーペットになります。

タイルカーペットは、汚れた部分だけを取り替えることができる便利なDIY材質として話題になっています。

一人暮らしの方でも道具を必要とせず、敷くだけで完成するので簡単に床のDIYが可能です。

タイルカーペットには、遮音や消臭タイプ等の機能性が高い製品もあり、機能的な生活を送る上では必須アイテムになっている方も多くいます。

・床のDIYにかかる費用

フロアタイルにかかる費用は、3㎡で10,000円弱かかることが多く、細長い形が主流になっています。

目安として6帖の洋室を施工した場合にかかってくる費用は、道具費用も考えて20,000円弱を見込んでおいた方が良いでしょう。

クッションフロアの費用は、フロアタイルの三分の一以下となるので6,000円〜7,000円程度で、6帖洋室のDIYが可能となります。

一番低価格のタイルカーペットの場合であれば、安いもので1,000円ちょっとの材料費で、簡単に床をDIYすることができます。

1-4. 収納棚をDIY

DIYの中でも収納棚は、最も多くの方がアレンジに挑戦しているカテゴリーです。

最近では、突っ張り棒を使って固定する棚をDIYすることが多く、木目の色合いや陳列させるアイテムにもこだわり、SNS等にアップされていることも少なくありません。

・収納棚をDIY方法

最近の傾向では、収納しているアイテムをあえて見せる棚をDIYすることが多く見受けられます。

また、新品の角材をあえてアンティークっぽく加工する塗料も販売されているので、素人でも簡単におしゃれな加工を施すことができます。

収納棚をDIYする方法として挙げられるのが、天井と壁を使った木製の棚です。

天井と棚の間に突っ張り棒を仕掛けるので、安定し地震対策としても効果的な方法であると言えます。

基本的に支柱と棚板があれば土台が完成するので、天井までの長さの角材を支柱として4本必要です。

次に、棚板となる板を用意しますが、何段の棚にするかを考えた上で、棚の奥行きと幅もあらかじめ決めておく必要があります。

1DKの間取りではスペースが限られているので、生活動線上で支障をきたさない寸法を測っておきましょう。

・収納棚をDIYする費用

最近ではDIY専用の材料が数百円から販売されていて、1DKに一人暮らししている方でも、比較的簡単にDIYできるキットがあったりもします。

2m以上ある支柱でも1本1,000円以下で販売されていることが多く、棚板を設置しやすいように加工が施されているアイテムも少なくありません。

棚板も数百円から販売されていることが多く、簡単な取り付け部品であればセットになっていることもあります。

このことから収納棚をDIYする場合、全体的な費用としては7,000円〜8,000円ぐらいであると言えるでしょう。

1-5. 玄関周りをDIY

1DKのマンションでは、玄関に入った瞬間にキッチンが丸見えになることも多く、きれいにしておかないと誰も呼べなくなるものです。

また1DKのマンションは、玄関周りが狭く物が煩雑に置かれていると、すぐに生活感があふれた雰囲気になってしまいます。

収納などの機能性を考えて玄関をおしゃれにDIYすることで、部屋全体の雰囲気を明るくし、開放感を加えることができます。

・玄関周りをDIYする方法

玄関周りは、床や壁、靴箱などの様々なDIY対象があるスペースなので、色々な方法でアレンジができます。

また丸見えのキッチンをカーテンで隠す方法も、DIYの一つとして採用されることが少なくありません。

玄関周りのDIYには、前述に紹介したような壁や床のDIYが採用されることが多くあります。

例えば、玄関入ってすぐの壁を可愛くDIYすることで、狭い玄関先にも華やかさが増し、その閉鎖感を逆に活かして壁のデザインを強調させることができます。

玄関の床を、汚れに強いフロアタイルでDIYする方法もあります。

フロアタイルは、好きな大きさにカットすることができ、デザイン性の高い柄が数多く取り揃えられているアイテムです。

単価的には高いのですが、1DKマンションの玄関スペースでは、そこまで広い面積を必要としないので、比較的安い費用で済ませることができます。

その他にも、靴を収納する棚を玄関スペースにDIYする方法もあります。

前述のような、突っ張り棒を使った棚を設置すれば、狭いスペースにも安定感のある収納場所を作ることが可能です。

・玄関周りをDIYする費用

玄関周りの壁や床は、そんなに広いスペースにはならないので、他の場所に比べて一番低価格でDIYすることができます。

壁のDIYであれば、100円ショップのリメイクシート一つで、必要な面積を十分に賄うことができます。

フロアタイルを使った床のDIYに関しても、ほぼ1〜2枚分ぐらいで足りるので、数百円の費用で済みます。

収納棚に関しては、支柱が2本と奥行き20cmほどの棚板で完成させることができるので、3,000円程度に抑えることが可能です。

2. DIYでこだわりの部屋づくりをする場合の注意点

DIYで自分好みの部屋にしたいという思いがある一方で、実際問題としては自由にリノベーションできない環境にある場合が多くあります。

賃貸マンションでは、管理会社との規約の中で穴あけやビス留めを禁止されていことがあり、やりたいDIYをあきらめざるを得ないことが少なくありません。

しかし、それぞれの注意点を正しく把握しておくことで、管理会社等に迷惑をかけることなく、自分好みのDIYを施すことができます。

そこで、それぞれの環境によっての注意点をまとめてみました。

2-1. 賃貸マンション、アパートの場合

賃貸マンションやアパートの場合、基本的に大幅なリノベーションができない物件がほとんどです。

しかし、最近では壁や床に傷をつけることなく、貼り付けるだけだったり、敷いて固定するだけだったりと、簡単なリノベーション方法もたくさん出てきています。

その上で注意する点は、貼り付ける際の塗料が退去時において、きれいに剥がすことができるのかを知っておくことです。

リノベーション当初は、穴を開けたり傷をつけたりはしなくても、貼り付けるための塗料の性質によっては、元の壁紙を剥がしてしまう可能性もあります。

リノベーションした後は、長期間にわたって付着させることになるので、温度や湿度に関係なく元の壁や床に影響がない塗料を選ぶことが必要です。

2-2. 団地の場合

通常のDIYでは、賃貸マンションと団地の注意点に違いがある訳ではありませんが、大幅なリフォーム時には大きく条件が変わってきます。

古い団地の場合、壁式構造という形を採用している物件が多く、この構造の場合だと壁の位置を変えることができません。

柱や梁で支えられているラーメン構造と呼ばれる方法とは違い、壁の面で支える壁式構造では、リフォームに対しての汎用性が少なく、大幅なリフォームには向いていないと言えます。

また、その他の注意点としては、賃貸マンションに比べて設備が整っていない場合が多く、DIYでは賄いきれない機能性の低さも注意する点であると言えるでしょう。

3. 1DKのDIY方法と注意点まとめ

近年では、DIY物件と称した賃貸マンションもあり、時代に合わせてDIYありき、で考える管理会社が増えています。

とは言え、まだまだ従来の考え方の管理会社やオーナーも多く、いまだ壁や床に傷をつけるDIYに対して敏感な物件が少なくありません。

1DKのマンションでDIYを行う場合には、あらかじめ管理会社へどこまでが許容範囲であるかを確認しておくことが必要です。

未確認のままDIYで傷をつけてしまった場合、退去時に原状回復費として費用を請求される可能性もあります。

1DKのマンションはあくまで賃貸物件なので、その辺を踏まえた上でDIYを楽しむよう心がけましょう。