今回は6人家族で同じ家に住む場合には、どのような間取りが最適かを考えてみたいと思います。
6人家族といっても、その家族構成によりその必要な間取りは大きく変わってきます。
まず4LDKでの生活を、いくつかの家族パターンを例に挙げて考えてみたいと思います。
また狭い間取りでも、工夫して出来る限り広いスペースを作り出すコツを検討していきますね。
このページでわかること
1. 4LDKに6人家族で住むことはできる?
4LDKに6人家族が住むことは、可能だといえます。
ただし6人家族の構成により、大きく状況が変わってきます。
そのため、様々な家族構成を考えて検討してみたいと思います。
1-1. 夫婦2人、両親2人、子供2人の二世帯家族
このケースは、二世帯住宅の典型的な家族構成だといえます。
夫婦が共働きで仕事をすることができ、昼間の子供の世話は両親が行うことになります。
この場合の間取りとしては、夫婦の寝室1つと両親の寝室1つ、子供部屋がそれぞれ1つという割り当てを行うことができるため、4LDKの間取りは最適だといえるでしょう。
1-2. 夫婦2人、子供4人の家族
この場合だと、父親が1人で生計を立て、母親が家事や育児に専念するというケースが多くなると思われます。
そのため、父親の生活時間と家族の生活時間が合わなくなる可能性が高くなるでしょう。
そうなっても互いが快適に生活できるようにするため、父親の部屋を1つと母親と一番小さい子供の部屋を同一にし、子供3人を2つの部屋に間仕切りなどで、互いのプライバシーを守りつつ、割り当てるというのが一番良いでしょう。
子供部屋の割り当ては、性別によって分けることが一般的ですね。
その際、間仕切りができる家具などを上手に活用することがポイントになってきます。
1-3. 夫婦2人、片親1人、子供3人の家族
この家族構成だと、夫婦の寝室1つと片親の部屋1つ、そして子供3人の部屋を2つの部屋に割り当てるということになるでしょう。
割り当ての考え方は、前述と同様です。
まとめて考えてみると、4LDKに6人家族で住む場合には、結局のところ「子供部屋をどのように割り当てるのか」という部分と、「夫婦の寝室を分ける必要があるか」という点が、大きい検討の部分になるということがいえそうですね。
2. 4LDKで快適に暮らせるのは何人家族まで?
もちろん家族構成、子供の性別によっても適切な間取りというものは変化します。
また、ライフスタイルがそれぞれに異なる家族であれば、その考え方も様々でしょう。
ここではごく一般的に、4LDKで快適に生活できるのは何人家族なのかを考えてみたいと思います。
前述のとおり、二世帯住宅で夫婦2人、両親2人、子供2人という家族構成であれば、4LDKで快適な生活ができるでしょう。
しかし、子供の数により子供部屋が必要となると考えるのであれば、家族構成によっては6人で4LDKでも不十分になる可能性があります。
そもそも4LDKの間取りは、どういった想定で設計されているのでしょうか。
夫婦の寝室、子供の部屋2つ、客間1つというイメージが一般的でしょう。
つまり、5人が生活するうえで快適な生活をすることができる、ということになります。
3. 6人家族におすすめの間取りとは?
6人家族におすすめの間取りを、家族構成別に考えていきたいと思います。
家族構成や生活習慣などにより、快適な間取りというものは変わってきます。
ここでは、あくまで一般的なおすすめの間取りを紹介していきますが、介護などをする必要があるとか、特殊な趣味を実現させるなどの目的のためには、より部屋数が必要になる可能性もあるので、事情に合わせて検討してみてくださいね。
3-1. 夫婦2人、両親2人、子供2人の二世帯家族
前述したように、4LDKがおすすめの間取りといえるでしょう。
この場合、1階部分に両親の部屋とリビング・ダイニング・キッチンがあり、2階に子供部屋と夫婦の寝室があるというのが一般的ではないでしょうか。
3-2. 夫婦2人、子供4人の家族
このケースには、5LDKがおすすめの間取りとなります。
夫婦の寝室1つと子供1人に1部屋を割り当てることができ、それぞれのプライバシーを保つことができます。
3-3. 夫婦2人、片親1人、子供3人の家族
夫婦の寝室が1つと、片親の部屋が1つ、子供3人に部屋を割り当てるとしたら、この家族構成におすすめの間取りは5LDKということになるでしょう。
4. 狭い間取りでも6人家族が快適に暮らすためのポイント
最もポイントになりやすい点としては、「子供部屋をどのように割り当てるか?」という問題があります。
部屋数が限られている場合には、1人1部屋を割り当てることが現実的に難しいこともあるでしょう。
そこで積極的に活用したいのが、「間仕切りアイテム」です。
家族の成長とともに、その家でのライフスタイルは変化していきます。
そのため、リフォームしてしまうと、状況に合わせて仕切りを簡単に変えられなくなります。
カーテンやついたて、家具などを使って簡単に仕切ることで、その問題を解消できるでしょう。
具体的に、どのようなアイテムでの間仕切りが有効かを考えてみたいと思います。
- アコーディオンカーテン
- パーティション
- 書棚
- 縦型ブラインド
- 可動式収納
部屋のインテリアなどに合わせて、様々な間仕切りアイテムが発売されているので、調べてみましょう。
また間仕切りを施すことで、冷暖房効果を高めることもできますよ。
工事を入れない間仕切りアイテムを上手く活用することで、狭い間仕切りでも6人家族が快適に生活することが可能になります。
また6人家族ともなると、必ず出る問題が「収納」についてです。
狭い間取りであれば、収納スペースもそう大きくありません。
家族の物をいかに上手に収納するか、という問題は非常に重要になります。
場合によっては、意識改革が必要になるかもしれません。
普段から整理整頓をすることを家族のルールで決めておくことも重要ですが、物を買う際の判断も非常に重要になってきます。
家の中を見渡してみて、使えない物が溢れているようでは、いかに整理整頓を家族で意識したとしても、問題解決は難しいでしょう。
収納・整理整頓ができる人の条件の1つは、物を買う際には好きなものを買い、大事に長く使うことができるということです。
そして、新しい物を買ったら古い物を処分する、ということを徹底すれば、基本的には収納スペースを物が圧迫することにはなりません。
こういった意識を家族全員で持つことが重要です。
物を買う一定のルールや基準を、皆で共通することができれば良いですね。
5. まとめ
さて、今回は「4LDKに6人家族は住めるか?」ということを考え、「狭い間取りを広くするポイント」をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。
最後にまとめてみたいと思います。
- 4LDKに6人家族が住むことは可能だが、家族構成により工夫も必要
- 子供部屋をどのように割り当てるのかというのが最大の検討ポイント
- 父親の生活時間が、家族と違う場合には父親に1部屋を割り当てる
- 一般的には4LDKで快適に住むことができる人数は5人
- 6人家族におすすめの間取りは4LDKもしくは5LDK
- 間仕切りアイテムを上手く活用することで間取りの工夫をする
- 収納スペースが小さくても、物に対する考え方を変えることで快適に生活できる
現代ではライフスタイルの多様化により、家族1人1人のプライバシー空間が必要になってきています。
それは同時に、家族の疎遠化にもつながる危険性を秘めているかもしれませんね。
部屋の間取りを考えるときは、「何を一番に優先すべきなのか」ということを考えることが最も重要になります。




