3LDKで寝室の場所を決める方法とベッド・家具のレイアウト例

人にとって衣食住は生きていく上での基本であり、まずは住む場所が整わなければ、なかなか生活していく上での基盤も整いませんね。

3LDKといった広さがある間取りの住居は、ある程度の収入が得られて、精神的にも余裕が生まれてから検討することになるでしょう。

お部屋の数も、それ以前の住まいと比べれば多くなるはずです。

そして、お部屋をどのように使うのかも考えなければなりません。

その中で寝室をどこにするかは、心身が充実した状態で過ごしていくためにも、よく考えてから決めることが大切です。

1. 3LDKの間取りで寝室の場所はどこにする?

お部屋の間取りに合わせてレイアウトをどのようにするかについては、これからそこで暮らそうという人たちにとって大きな悩みとなる点です。

一般的な3LDKの間取りで寝室の場所をどこにすべきかも、過ごしやすさを追求する上では、よく考える必要がありますね。

1-1. 縦長リビングの間取りの場合

一般的に縦長リビングで3LDKの間取りでは、おおむね玄関の側が廊下になっています。

通常の居室は、廊下の両側に配置されている例が多く、間取り自体はそう大きく変わりません。

また、トイレや浴室はユニットバスではなく、それぞれ独立していて廊下から洗面所、浴室へとつながっている場合がほとんどです。

縦長リビングでは、リビングダイニングとなっていることも多く、キッチンを含めた設計となっている例が少なくありません。

リビングのそばには大体、和室か洋室が配置されています。

寝室の場所に関しては、リビング以外でやや広め、6畳前後のお部屋が良いでしょう。

選択としては、廊下の両側にある居室のどちらかが無難です。

それぐらいの広さであれば、ダブルベッドを置いても行動する上でちょうど良く、快適に眠ることができるでしょう。

ただシングルベッドを2台置くとなると、8畳くらいの部屋が欲しいところです。

なお、こういった居室については、必ずしも正方形ではなく、柱やウォークインクローゼットなどがある場合が結構多く見受けられます。

そうなると、実質上の居住スペースは少し手狭になります。

ですからそこにダブルベッドを置くと、寝る以外に何かをすることが難しくなるかもしれません。

そのような要素も考慮すると、やはり寝室とするには8畳ほどの広さがあると良いでしょう。

その他、リビング横の部屋を寝室にすると日当たりが良く、朝の自然な目覚めも期待できますよ。

何と言っても寝室ですから、寝る前から起きた後までずっと過ごしやすい空間となることが理想ですね。

1-2. 横長リビングの間取りの場合

一般的に横長リビングで3LDKの間取りでも、縦長リビングと同様、おおむね玄関の側が廊下になっています。

通常の居室が廊下の両側に配置されていて、大きく変わらない間取りになっている点も、縦長リビングの間取りと共通です。

リビングの構造が異なるとは言っても同じ3LDKですから、独立したトイレと浴室、洗面所から浴室へ続く、といったところも同じようになっています。

横長リビングで最大の特徴は、リビングダイニングの窓がワイドサッシになっている、ということでしょう。

この場合、部屋全体の雰囲気が開放的になり、構造によってはキッチンにまで光が入ってきて、室内全体を明るくしてくれます。

リビングに接する和室または洋室も、おおむねリビングと一体になっているような配置となっています。

寝室はやはり少し広め、6畳前後の部屋が良いでしょう。

6畳にクローゼットなども配置すると、実質的なスペースはさらに狭くなってしまいます。

またリビングに接している部屋だと、広さに問題がないとしても、セキュリティ面で心配な部分が出てくることもあるでしょう。

リビングの窓が大きいため、万が一不審者が現れた場合などには不安があります。

結局、おのずと玄関に近い側の居室どちらかを選ぶこととなるでしょう。

寝室に関しては、できるだけ安眠が妨げられない環境をつくることが大切です。

少なくともダブルベッドを配置しても、スペースに余裕を残す広さであると良いでしょう。

2. 3LDKの間取りで寝室の場所を決めるための3つのポイント

3LDKの間取りになっている物件だと、相応にお部屋の数があります。

なので、まったく選択の余地がないワンルームなどの物件とは異なり、寝室にもこだわることができるでしょう。

せっかくの間取りですから、寝室の場所を決める上では考慮したいポイントがあります。

2-1. 静けさ

寝室の場所を決める上で、静かであるということは重要なポイントです。

寝室というお部屋は読んで字のごとく、「寝るための居室」ということになります。

ですから極論すれば、何よりよく眠ることができなければ意味がありません。

もし道路に面したお部屋を寝室にすると、外の音が気になってよく眠ることができない、ということもあり得ます。

実際、外を走る車や人の声などが騒音となって、不眠症になってしまう人もいるのです。

いったん不眠気味になると、気になる対象は増えていく一方になってしまいます。

エスカレートすると、窓の外に人の気配を感じるだけでも、眠りが妨げられるほどになってしまいます。

1人暮らしの場合を除いて、リビングの近くを寝室にすると家族の生活音、トイレの近くであるとトイレの音が気になるといったこともあり得ます。

寝室の場所を決定する上では、様々な「音」についてよく考える必要があるのです。

お部屋自体の位置もそうですが、寝室とするお部屋の壁にどの程度の厚さがあるか、また収納スペースがどのような配置になっているか、といったこともチェックしましょう。

選択肢としては、まずLDKのほかトイレ、浴室などと距離の離れたお部屋が有力候補となるでしょう。

その方が、お部屋に独立性も持たせることができます。

最低限、落ち着いて眠ることは可能です。

ただそのお部屋が北側にあると、冬には寒さが心配されます。

3LDKという間取りで、あらゆる条件をクリアして理想的な寝室を決定することは、簡単ではありません。

ですが、安眠が妨げられる要素をできるだけ排除するという点では、静けさを優先させて良いでしょう。

2-2. 日当たり

寝室の場所を決定するにあたっては、日当たりもこだわりたいポイントです。

各種メディアでも、「自然の光を浴びながら目覚めることは健康に良い」と頻繁に紹介されています。

眠りを自然なものとするためにも、日当たりがよく朝日の差し込むお部屋を寝室にすることがおすすめです。

人間の体内時計は、少しずつ狂いを生じていくことが明らかになっています。

その体内時計は、朝の日光を浴びることによって、リセットされるのです。

ですから、東側に位置しているお部屋を寝室にすることが良いとされています。

ただ一概に東側のお部屋と言っても、日光の入り方によっては過剰にまぶしく感じられるかもしれません。

そこで窓の位置、設計についても確認しておくことをおすすめします。

また日当たりが良く南、西に面しているお部屋を寝室にする場合にも、注意が必要です。

かなりの日光が差し込む場合、西日が強い場合だと、特に夏には日中に上昇した室温が深夜まで下がらないこともあり得ます。

すると夜中まで暑く、そのためになかなか寝つくことができなくなってしまいます。

その他、近年はライフスタイルが多様化し、誰もが同じ夜の時間帯に眠るとは限りません。

夜勤の仕事をしていて朝から寝るとなれば、逆に朝日は入らない方が望ましくなります。

部屋が暗いことによって、より熟睡することができるとなれば、あえて北向きのお部屋を寝室にするという選択も良いでしょう。

ただどうしても結露することが多い上、寝ている間に湿度も上昇することになります。

2-3. 独立性

寝室の場所を決める際には、独立性も考えておきたいポイントです。

これは、万全の睡眠環境を整えるためには、実は大変に重要な要素でもあるのです。

極端な言い方ですが、隔絶されている環境下であるほど、安眠することができる可能性は高まるのです。

その上で、寝具の選択や温度、湿度などといった条件を考えていくことが良いでしょう。

まず独立した間取りの寝室を決定すれば、それからは睡眠の質を高めることに集中することができます。

そのためには第一に、音が出る場所から近いところに寝室を配置しないことが必要です。

隣り合っているお部屋があれば、その間に収納スペースなどが配置されているとより良いでしょう。

また、眠りを妨げる要素としては「光」のことも考えなければなりません。

実際には日光だけでなく街灯の光、自動車のライトなども窓から入ってくる可能性があります。

このあたりは、建物の立地条件にもかかわる部分です。

そして、こと夫婦の寝室となれば、寝室が独立していることは最も重要であるかもしれません。

やはり独立性が保たれていることで、プライバシーも確保されていると実感できるでしょう。

そのほか急な来客などがあった際には、寝室が独立していれば気を遣うことなく、身支度を整えることができるといったメリットもあります。

何より寝室は、1日のうち3分の1ほどを過ごし、疲れを癒す場所でもあるのです。

集合住宅などで、ワンルームのようにリビングと寝室が一体になっていると、独立性を求めることは難しいのですが、そうでない物件であれば、できるだけ意識してみましょう。

3. 3LDKの寝室のベッドや家具の配置・レイアウト例

3LDKの寝室でベッド、その他の家具について、どのように配置したレイアウトにするかの例をご紹介します。

一般的な寝室の広さは6畳です。

近年の傾向として、1人暮らしをしている部屋であっても、ベッドはセミダブル以上のサイズにするという人が多くなってきました。

そして、2人であればダブルサイズ、クイーンサイズのベッドといった具合です。

そもそも部屋にダブルベッドを設置した上で生活していくとなると、最低でも6畳以上のスペースが必要となります。

寝室にシングルベッドを2台、あるいはクイーンサイズのベッドを置くような場合は、8畳程度の広さがなければ過ごしにくいでしょう。

また、部屋の奥に掃き出し窓が設置されている寝室であれば、ベッドを置くときに頭をどちら側へ向けると良いかという問題もあります。

頭を窓側へ向けると、朝には自然の光で目覚めやすくなり、睡眠の質が良くなるかもしれません。

ただし、窓からは冷気なども入ってくるので、やや寒く感じられる可能性もあります。

逆にドアの側へ頭を向けると、2人以上で生活している場合には、出入りの音や気配が気になり、睡眠が妨げられるかもしれません。

実は窓からもドアからも、やや距離を空けてベッドを配置することが理想です。

さらに、ベッドはロータイプにすると、寝室全体の雰囲気も開放的になりますよ。

ただ部屋全体に収納スペースがあまりない場合は、収納付きのベッドをおすすめします。

その他の家具については、ドレッサーの他、ベッドとそれほど高さが違わないテレビボード、サイドボードといったあたりが相性も良いでしょう。

何と言っても寝室は眠るためのお部屋ですから、第一に快適な睡眠を確保できるようなレイアウトにしましょう。

万が一、地震などの災害があったときのことも考えれば、ベッドの周囲にゆとりを持たせた方が良いでしょう。

4. 3LDKで寝室の場所を決める方法まとめ

3LDKの物件で生活するとなると、ある程度は経済的にも精神的にも余裕があるでしょう。

生活する環境に十分な意識を向ける余裕がないうちは、最低限寝る場所が確保されれば良いと思いがちです。

そこから居を移すにあたっては、快適に過ごすことのできる寝室を追求してみましょう。

寝室の場所を決める上では、縦長、横長といったリビングの構造を考える必要があります。

また静けさや日当たり、独立性が確保されることもポイントです。

そして寝室を決めたならば、ベッドの置き場所などもよく考えてみましょう。