3LDKの部屋割りと使い方【1人・2人暮らし〜3・4・5人家族まで】

3LDKの間取りは、家族構成によっても部屋割りや使い方に違いがあります。

部屋割りや使い方次第で、家族の人数とは関係なく快適に暮らすことが出来るのが3LDKの魅力です。

そこで今回は3LDKを快適に過ごすための部屋割りと使い方のポイントを家族構成ごとに解説!

1人暮らし、2人暮らし~3・4・5人家族まで、それぞれが快適に暮らすことが出来るヒントを紹介します。

1. 3LDKの部屋割りと使い方【一人暮らしの場合】

1-1. リビングダイニングを贅沢に使おう

3LDKのリビングダイニングは15.47㎡(10畳)以上とかなり広いです。

キッチンに面しているため、家の中での動線がコンパクトにまとまっていてとても便利なスペースです。

この広いリビングダイニングを贅沢に使うことが出来るのは、3LDKで1人暮らしをする最大のメリットでもあります。

特にリビングダイニングがバルコニーに面していれば朝は暖かい陽の光、夜には美しい夜景が楽しめる贅沢な空間です。

だからこそこの贅沢な空間をくつろぎのスペースに使うのがポイントです。

1-2. 「ソファーは壁付しない」がポイント

ソファーを壁付するのが定番の配置ですが、これだと何となく平凡なレイアウトになってしまいます。

そんな時は「ソファーを壁付しない」がおすすめです。

こうすることによってソファーの後ろ側にも空間が出来るため、視線が部屋の奥へと伸びていき広く見える効果があります。

さらに窓に背の高い観葉植物を配置すると、大人の余裕を感じさせるインテリアになります。

1-3. 趣味の部屋を作ろう

3LDKは居室が3ルームある間取りですから、寝室として1室使ったとしても残り2室あります。

そこで2室のうちの大きい方の部屋を「趣味の部屋」にします。

リビングダイニングは来客があった場合のことも考えなければいけませんから、あまりにも趣味が主張しすぎる部屋にすると落ち着きません。

でも扉で仕切られている部屋はプライベートが完全に確保されるので、部屋全体のテイストと全く違っていても問題ありません。

特に3LDKで1人暮らしをする人は多趣味な人が多いですので、趣味の道具などがかさばってしまい通常の収納スペースだけでは足りないということも多いはずです。

でも問題はリビングダイニングのインテリアと趣味のテイストが合わない場合のこと。

趣味の物に囲まれた暮らしはステキですが、スッキリとした印象にするのなら「インテリアのテイストはそろえる」がポイントです。

だからこそ趣味の物はリビングダイニングには置かずに趣味の部屋に集めてしまった方が、部屋全体の印象はスッキリします。

2. 3LDKの部屋割りと使い方【二人暮らし・同棲の場合】

2-1. 寝室を別々にするならリビングダイニングは広く使おう

「プライベートな時間が欲しい」「寝る時間が違う」という2人の場合は、寝室を別々にするのがお互いにストレスなく暮らすポイントです。

でもそれぞれにプライベートルームがあるからこそ、2人の共有スペースであるリビングダイニングを広く使うのがポイントです。

おすすめはリビングダイニングに面した1室をつなげて使う方法です。

例えば「12畳のLDKと6畳の居室」であれば、キッチンスペースを省いたとしても10~12畳の広々した空間が出来ます。

これだけのスペースがあれば、3人掛けのソファーにテーブル、ダイニングテーブルセットに大型テレビを設置しても十分なゆとりがあります。

2-2. 寝室が一緒ならそれぞれのプライベートルームを作ろう

寝室が一緒なのであれば、それぞれのプライベートルームを作るのがおすすめです。

特に同棲カップルや新婚の2人暮らしの場合は将来子育てなども考えているはずです。

そうであれば子供が生まれるまではそれぞれのプライベートルームとして使い、将来子供が大きくなったら子供部屋にチェンジするという方が暮らし方としてもスムーズです。

3.  3LDKの部屋割りと使い方【3人家族の場合】

3-1. 子供1人の3人家族の場合

子供1人の3人家族の場合は、共有スペースであるリビングダイニングの使い方にポイントがあります。

子供が1人の場合、子供部屋を作ったとしても十分な部屋数があります。

でも1人っ子だからこそ子供部屋に閉じこもらせるのではなく、共有スペースで家族に見守られながら過ごす時間をできるだけ多く体験させる方が子育て環境としてはおすすめです。

そのためにもダイニングテーブルは広めのものを選ぶのがポイントです。

LDKに置くダイニングテーブルは子供の勉強机代わりでもありますので、教科書とノートを広げても十分な広さがあるものを選ぶのがポイントです。

3-2. 1人暮らしの親と同居の3人家族の場合

1人暮らしをしていた親と同居の3人家族の場合、親の部屋をどの位置に置くのかがポイントになります。

介護が必要な場合は、リビングに面した部屋を親の部屋にするのがおすすめです。

リビングで家事をしていても状態を確認することが出来ますので、介護をする側の生活動線としては最もスムーズです。

ただし「介護はまだ必要がなく、一人で身の回りのことはひと通りできる」という場合は、出入り口の関係でストレスを感じます。

リビングに面している部屋ということは、部屋に出入りをするためには必ずリビングを通らなければいけません。

しかも玄関、トイレ、お風呂に行くにも遠回りをしなければならないため、かなりの負担になります。

このような場合はリフォームで出入り口を玄関ホール側に作ると問題が解決します。

玄関ホール側にはトイレやお風呂などの水回りもありますので、わざわざリビングを通らなくても移動がしやすくなります。

また同居の家族としてもお互いのプライベートがきちんと確保できるので、2世帯同居であってもストレスを感じにくい間取りとなります。

4. 3LDKの部屋割りと使い方【4人家族の場合】

4-1. 子供部屋は「中学生になってから」と割り切る

子供部屋を作るタイミングとして多いのが「小学校入学時」ですが、この時期にわざわざ子供部屋を作らない方が将来の部屋割りがスムーズになります。

そもそも小学校に入学したばかりの頃は自分から勉強をする習慣が身についていません。

そのため小学校入学のタイミングで子供部屋を作った人の多くが、「実際には子供部屋でなくリビングで勉強していた」と答えています。

とはいえ中学生になるとさすがに子供たちもきょうだいで一緒に寝ることを嫌がるようになりますし、まして親と一緒に寝るということもなくなります。

そのため中学校入学のタイミングでは子供部屋が必要になります。

つまりそれまでの間は、3室ある居室を自由に使えるというわけです。

そうなれば「リビングダイニングに面している部屋の間仕切りをとって広々としたリビングルームにする」という贅沢な部屋の使い方をすることもできます。

4-2. ダイニングテーブルを伸縮式タイプにする

親族が遊びに来た時や家族ぐるみの付き合いをしている友人とのホームパーティーなどがあると、普段使っているテーブルではスペースがなくて困ることがありますよね?

だからといって普段から大きなダイニングテーブルを置くと部屋が狭くなってしまい不便です。

そんな時におすすめしたいのが伸縮式のダイニングテーブルです。

伸縮式のダイニングテーブルであれば必要な時だけテーブルを広くするだけなので、普段の生活で「広すぎる」と感じることはありません。

しかも伸縮リーフが天板の下に収納できるタイプにすれば、わざわざ伸縮リーフを収納するスペースを確保する必要もありません。

4-3. リビングを広く見せたいなら背の高い家具はNG

リビングを広く見せたいのであれば、家具の高さにも注意が必要です。

キッチンの目隠しとしてあえて背の高い家具を配置するという方法もありますが、背の高い家具をリビングにおいてしまうと視界が遮られてしまうため部屋が狭く感じます。

ですから広々したリビングを目指したいのであれば、視線を遮る背の高い家具を避けるのがポイントです。

収納力をアップさせるための家具を置くのであれば、壁面収納タイプの家具にするのがおすすめです。

壁面収納タイプの家具であれば視線を遮ることもありませんし、天井近くまで収納スペースを広げることもできます。

既製品で気に入ったものがない場合はDIYするというのも一つの方法です。

2×4(ツーバイフォー)材を使った壁面収納であれば安定感もありますしデザインも自由自在です。

しかも壁を傷つけずに2×4材を取り付けることが出来る「ディアウォール」や「ブラケット」を使えば、賃貸住宅でも壁面収納棚をDIYすることが出来ます。

5. 3LDKの部屋割りと使い方【5人家族の場合】

5-1. 子供の年齢に合わせて子供部屋を準備する

子供部屋が必要になるのは、主に中学生以降です。

小学生までであれば、親やきょうだいと一緒に寝ても特に問題はありません。

ただし中学生になると、さすがにこの状況は厳しいです。

このタイミングが「子供がそれぞれの個室を必要とするタイミング」と考えるのが3LDKに5人家族で暮らす時のポイントです。

まず子供が個室を必要とする期間ですが、単純に計算すると13歳(中学1年生)~18歳(高校3年生)までの5年間は子供部屋が必要になるといえます。

子供が3人いたとしても年齢が違うわけですから、子供部屋を必要とするタイミングは少しずつずれます。

もし一番上と下の子供の年齢の差が10歳違うのであれば、上の子供が独立したタイミングで下の子供の子供部屋に変えればよいだけなので特に問題もありません。

また同性のきょうだいで部屋を共有させることで、子供部屋の数を2室に抑える方法もあります。

いずれにしても3LDKという限られたスペースですから「子供が個室を必要とするタイミングまではあえて子供部屋を作らない」を徹底しておいた方が将来的にもおすすめです。

5-2. 3段ベッドで子供3人の寝室を1つにまとめる

3人の子供の寝室を1つにまとめたいのであれば、3段ベッドにするというのもおすすめです。

2段ベッドの下段に3人目のベッドが収納できるタイプのものにすれば、将来個室となった場合もシングルベッドとして使うことが出来ます。

また子供3人の寝室を1つにまとめておくことによって、子供部屋が必要になるまでの間は居室の1つを自由に使うことが出来るようになります。

6. まとめ

3LDKの部屋割りのポイントは、家族構成によっても変わります。

ただし家族の人数が増えれば収納スペースの確保が問題になります。1人暮らしから2人暮らしになるだけでも収納スペースは大きく変わりますし、子供がいる場合は子供の成長とともに物が増えてきます。

こうした問題を上手く解決するためには「暮らし方を変える覚悟をもつ」ということです。

家族構成が変われば、それまでの暮らし方とは変わります。

そんな家族の変化に合わせて柔軟に暮らし方を変えていけるのであれば、3LDKは日本人にとってとても暮らしやすい間取りなのです。