3DKの引越し料金の相場と費用を抑える方法まとめ

3DKの部屋から引越しをする場合には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?

今回はこの記事で、一人暮らしや二人暮らしの人が3DKのお部屋から引越しする場合の相場、引越し費用を抑えるための方法と注意点についてご紹介します。

1. 3DKの引越し料金の相場

1-1. 引越しには繁忙期と閑散期がある

引越し料金はお部屋の広さでは決まりませんが、おおよその見積もりを算出することができます。

引越しには、繁忙期と閑散期があるのをご存知でしょうか?

引越しの注文が殺到する時期が繁忙期、引越しの注文がほとんどない時期が閑散期になります。

繁忙期は、閑散期と比較しておよそ3倍の注文があります。

引越しの繁忙期は、3月下旬から4月上旬にかけての期間です。

この時期には入社式や新学期があり、多くの新社会人や新入生が一人暮らしを始めたり、会社や大学の近くへ住み始めたりするために引越しをします。

一方で、引越しの閑散期は11月下旬から12月上旬です。

この時期は風も強く気温も低いため、引越しをするにはやや不便ですし、クリスマスやお正月を控えるため、引越しをするには面倒という理由が挙げられます。

1-2. 二人暮らしの場合

二人暮らしが引越しする場合の平均的な荷物の量は、ダンボール20枚から30枚ほどです。

その他、電化製品や家具や衣装ケースなども荷物として運びます。

荷物の総量は、およそ2トントラック1台分になります。

・閑散期

閑散期の場合、2人暮らしの3DKの引越しでかかる料金は、おおよそ以下のようになっています。

  • 市内に引越す場合 およそ60,000円
  • 県内に引越す場合 およそ67,000円
  • 県外に引越す場合 およそ81,000円
  • 遠方に引越す場合 およそ150,000円

・繁忙期

繁忙期の場合、二人暮らしの3DKの引越しでかかる料金は、おおよそ以下のようになっています。

  • 市内に引越す場合 およそ72,000円
  • 県内に引越す場合 およそ82,000円
  • 県外に引越す場合 およそ100,000円
  • 遠方に引越す場合 およそ200,000円

3DKの二人暮らしが引越しをする場合には、家具や電化製品を見直しすると、引越しの手間を減らすことができます。

二人では大きすぎる家具や、普段まったく使うことのない電化製品などがあれば、処分したりリサイクルショップに買取してもらったりして、出来るだけ大きな荷物を減らすようにしましょう。

1-3. 一人暮らしの場合

一人暮らしが引越しする場合の平均的な荷物の量は、ダンボール10枚から15枚ほどです。

一人暮らしの場合は、男性か女性かによって荷物の量が変わります。

男性の場合は、料理をまったく作らないことや、衣装が少ないこともあり、荷物の総量がおよそ軽トラック1台分で済むこともあります。

女性の場合は、衣装だけでなく化粧品類や美容関係の道具もあるため、荷物の総量が1.5トンのショートトラック1台分ほどになります。

・閑散期

一人暮らしの3DKの引越しでのおおよその金額は、以下のとおりです。

  • 市内に引越す場合 およそ45,000円
  • 県内に引越す場合 およそ46,000円
  • 県外に引越す場合 およそ60,000円
  • 遠方に引越す場合 およそ96,000円

・繁忙期

一人暮らしの3DKの引越しでのおおよその金額は、以下のとおりです。

  • 市内に引越す場合 およそ52,000円
  • 県内に引越す場合 およそ58,000円
  • 県外に引越す場合 およそ71,000円
  • 遠方に引越す場合 およそ111,000円

一人暮らしの引越しする場合には荷物が少ないこともありますが、3DKからの引越しの場合には、1部屋を趣味の部屋として利用していることもあります。

そのため通常の一人暮らしの引越しよりも、料金が高くなることがあります。

2. 3DKの引越し費用の内訳

業者に引越しをお願いすると、はじめに見積書を出してくれます。

引越し料金は業者によって異なりますが、引越し費用の内訳は同じです。

3DKの引越し費用の内訳は以下のとおりです。

1. 基準運賃

基準運賃とは、引越しのときにかかる運賃のことです。

国土交通省では、引越し業者のためにモデル料金を提示しているので、正規の引越し業者ならば国土交通省に倣った料金となっています。

運賃には、時間制と距離制の2種類があります。

時間制は、荷物を運んだ時間によって料金が発生する仕組みで、おもに4時間のときと8時間のときの2種類の料金が設定されています。

また、1時間を越えるごとに追加料金が発生します。

距離制は、荷物を運んだ距離に応じて料金が発生する仕組みで、基礎となる距離は100kmです。

軽貨物の場合は、30kmが基礎距離となっています。

2. 料金

料金とは、車両留置料や時間帯による割増料金が発生する費用のことです。

何らかの理由によって、引越し荷物を載せたトラックを引越し先で待機させる場合には、車両留置料がかかります。

また、引越し荷物を休日や祝日、早朝や深夜の時間帯に運ぶ場合にも料金がかかります。

一般的に休日や祝日では通常の2割増し、早朝や深夜の時間帯では通常の3割増しの料金がかかります。

3. 実費

実費とは、引越しにかかった直接の費用のことです。

実費に含まれるものとしては、荷物の輸送、荷造り、荷物の搬入や搬出で発生した人件費や梱包のために使用した資材、有料道路や高速道路の代金などがあります。

有料道路や高速道路については、基本的には片道分のみが請求されますが、フェリーを利用したときには往復分が請求されます。

4. 付帯サービス料

付帯サービス料とは、通常の引越し以外で特別に発生する費用のことです。

付帯サービスにはピアノ輸送、冷暖房機の輸送、クーラー取り付け、家具の防虫、アンテナの取付けや取外し、ハウスクリーニングや消毒などが含まれます。

一部のサービスについては、引越し業者が専門業者に依頼するため、費用が高額になることもあります。

3. 引越し料金が1部屋ずつ異なる理由

引越し料金は、その都度変わります。

同じ間取りだとしても、引越し料金が変わることもあります。

引越しの時期によって金額が変わる以外にも、以下のような理由で引越し料金が異なることもあります。

3-1. 引越し料金が高くなる理由

引越し料金が高くなる大きな理由は、手間です。

・搬出や搬入が大変な場合は高くなる

3DKの間取りでも、お部屋の作りはマンションやアパートによって異なります。

大きな窓や広いベランダのある3DKもあれば、コンパクトに設計された3DKもあります。

引越しの荷物の搬入や搬出の際に、荷物が大きすぎる、もしくはお部屋や玄関のドアが小さいために時間がかかることがあります。

そのような場合、時間内に終わらせるために作業員を増やすこともあります。

そうすると人件費がさらにかかるため、引越し料金が高くなります。

またアパートやマンションの最上階で搬入や搬出をするときに、エレベーターが設置されていない、もしくは荷物がエレベーターに入らない場合は、階段を使って運ぶため、作業員を増やす必要があり、引越し料金が高くなります。

・特殊な荷物を運ぶ場合でも料金高くなる

同じような理由で、極端に重い荷物がある場合には引越し料金が高くなることもあります。

さらに高価な楽器や電子機器などがある場合は、慎重に運んだり、別の業者を手配したりして運ぶこともあります。

そのため人件費が上がるので、引越し料金は高くなります。

3-2. 引越し料金が安くなる理由

3DKの引越しでも、手間がかからない場合には安くなります。

・荷物の量が少ないと料金は安い

一人暮らしや二人暮らしの引越しの場合は、一人から四人ほどの作業員で荷物の搬入や搬出をします。

作業員が少なければ人件費もかからないため、引越し料金も安くなります。

引越しをするときにはお部屋の大きさや広さではなく、引越しの荷物の量を調整することによって、料金を安くすることができます。

・適正な輸送手段の場合には引越し料金が安くなることも

引越し業者は、荷物の量によって輸送手段を変えます。

荷物が多い場合には2トントラックで運びますが、荷物が少ない場合にはショートサイズのトラックで運ぶこともあります。

引越し料金はトラックのサイズでも変わるため、小さなトラックで運べば引越し料金は安くなります。

引越し業者は荷物が予想以上に多い場合のことを考え、大きめのサイズのトラックで作業することが多いのですが、見積もりの際に詳細な荷物の量を伝えておけば、適正なサイズのトラックで作業してもらえるため、引越し料金も安くなります。

特に3DKのような広いお部屋から引越しする場合は、荷物が多いと思われるので、事前に確認をするようにしましょう。

4. 3DKからの引越し費用を相場より安く抑える方法

引越しをするときには、なるべく安い費用で済ませたいものです。

3DKのお部屋から引越しするときに費用を安く抑えるためには、荷物の量を減らす、引越しの時期を選ぶ以外にも、以下の方法があります。

・一括見積もりで引越し業者の料金を比較する

インターネットでは、引越し業者に一括で見積もりできます。

一括見積もりを利用すると、たくさんの引越し業者が見積もりをして、電話で引越し料金を提示します。

一括見積もりの場合、引越し業者は自分の会社と契約してもらうために、値引きされた安い料金を提示します。

そのため、通常価格よりお得な料金で利用することができます。

・単身パックを利用して引越しする

引越し業者の中には、一人暮らしの引越しのために、通常よりお得な単身パックを設けているところもあります。

通常の引越しとの違いは、単身パックはコンテナボックスというカゴ車を使用することのみで、それ以外のサービスは同じです。

単身パックを利用すると、通常よりも10,000円以上安くすることができます。

同じサービス内容で費用を安く抑えるなら、単身パックはおすすめです。

注意点としては、荷物をすべてカゴ車に載せるため、入りきらない場合には別途料金がかかり、通常よりも割高になります。

・混載便を利用する

混載便とは、いわば相乗りタクシーのようなものです。

トラックに自分の引越し荷物だけでなく、同じ地域に引越しをする別の人の荷物も一緒に運ぶ輸送方法です。

二人で1つのトラックを利用するため引越し料金は安くなり、費用を抑えることができます。

一人暮らしや荷物の少ない二人暮らしの場合は、混載便を利用できる可能性があるため、あらかじめ引越し業者に相談してみましょう。

5. 引越し業者選びの注意点

引越しするときにはなるべく費用を抑えたいものですが、注意も必要です。

独立行政法人国民生活センターの報告によると、2017年の引越し業者に関するトラブルは2,241件です。

そのため、安いだけでなく信頼できる業者を選ぶことも重要です。

引越し業者を選ぶときには、以下の4つの点に注意しましょう。

・保険を確認する

引越しの業者との間で起きるトラブルとして、荷物の破損があります。

引越しのときにテレビの液晶画面に傷がついたり、家具の一部が汚れたり破損したりすることがあります。

そのような偶然の事故について、引越し業者が運送業者貨物賠償責任保険に加入していれば、保険を利用して補償することができます。

補償金額は最高で1,000万円です。

大手の引越し業者の多くは、運送業者貨物賠償責任保険に加入していますが、業者の中には保険に加入していない場合もあります。

選ぶときには、あらかじめ保険について質問しておきましょう。

・許可番号を確認する

引越しの業者として事業を始めるには、国土交通省からの認可が必要になります。

許可の下りた引越し業者には、許可番号が与えられます。

そのため見積書をもらうときには、必ず許可番号があるかどうかを確認しましょう。

許可番号を持たない無許可の引越し業者は、何かが起こったときの補償がありません。

荷物が汚れたり、傷が付いたりしても責任は取ってもらえません。

さらに無許可と分かっていて引越し業者を利用した場合には、引越し業者だけでなく、頼んだ人も罰金の対象になることがあるので、十分に注意しましょう。

・見積書をチェックする

見積書には、引越しの際の運賃、実費、付帯サービス料などが記載されています。

しかし、引越し業者の中には明確な記載をせずに、見積書を作成するところもあります。

その場合、見積書に記載されていないことをお願いしたときに、追加料金を取られることもあります。

見積書にはダンボールの数、引越し業者が行う作業内容、エアコンの取り付けサービスの有無など詳細に記載されていなければなりません。

もし、見積書の内容があいまいな場合は、確認をしたり別の業者に変えることも大切です。

・目的に沿った業者を選ぶ

引越し業者の中には引越し専門業者もあれば、運送会社のサービスの一つとして引越しを行っているところもあります。

そのため引越し業者を選ぶときには、引越しの目的に合った業者を選ぶことも重要です。

例えば、引越しが近距離で確実にミスがなく行ってもらいたいときには、引越し専門業者を選ぶことができます。

また、引越しが遠距離で輸送についても慎重かつ確実に運んでもらいたい場合には、運送会社の引越しサービスを利用することができます。

引越し業者には、それぞれの特長や得意分野があるので、あらかじめ下調べをしておくと満足のいく引越しができますよ。

6. 3DKの引越し料金相場まとめ

・引越しはお部屋の大きさではなく荷物の量で料金が変わる。引越し時期にも注意を。

3DKの一人暮らしや二人暮らしの引越しの場合、お部屋の広さゆえに料金が高いのでは、と不安になるかもしれませんが、引越し料金は荷物の量で決まるので、引越し前に整理をして量を減らせば費用を抑えることができます。

また可能であれば、引越しの時期を閑散期にすることによって、基本料金を下げることができます。

引越しをする建物の構造やエレベーターの有無によっても料金は変わりますし、輸送方法を変えることによって料金を下げることもできます。

引越しの際の業者選びには、料金面はもちろんですが、許可番号を持っているか、保険に加入しているかも確認するようにしましょう。