進学や就職をきっかけに一人暮らしを始める時、真っ先に悩むことといえば、どのように部屋を使えば良いのか、その使い方やレイアウトでしょう。
一人暮らしをするということは、日常生活に関わるすべての作業を自分でやらないといけない、ということでもあります。
自分の趣味だけを優先した使い方をすると、生活が不便になる恐れがあります。
かといって利便性だけを追求すると、せっかくの一人暮らしが味気ないものになってしまうでしょう。
これから一人暮らしを始める際には、自分にとって住み心地の良い部屋とはどのようなものかを考える必要があります。
今回は、2LDKで一人暮らしをするにあたり、おすすめの部屋の使い方や、インテリアのレイアウトなどについて解説します。
このページでわかること
1. 2LDKで一人暮らしは贅沢?
2LDKの部屋というと、一人暮らしの身では少し贅沢に感じるかもしれません。
しかし、実際のところはどうなのでしょうか?
確かに物価の高い地域で、グレードの高い2LDKの部屋を借りようとなると、それなりの家賃がかかるものです。
人によっては贅沢に感じるかもしれません。
ただ東京の2LDKのマンションであっても、1カ月10万円台で借りることができる部屋は多くあります。
確かに渋谷区や港区のような、相場が高いエリアともなると家賃は高額です。
しかし、場所次第では東京でも相場が10万円以下という地域もあります。
このように、東京でも地域によっては10万円前後で2LDKを賃貸できます。
東京以外の地域ともなると、もっと安い物件もあるでしょう。
興味深いのは、2LDKだからといって、必ずしも家賃が高いとは限らないことです。
むしろ賢く部屋を探せば、2LDKの部屋を安く借りることも可能です。
2LDKの部屋を安く借りることができれば、コストをかけずに2LDKならではの広い環境の中で一人暮らしを始められます。
家賃が安ければ、その分インテリアなどにもお金をまわすことができるので、より豊かで快適な生活を送れるでしょう。
1-1. メリット
2LDKというと、一般的には夫婦やカップルなど2人向けの物件、というイメージが強いはずです。
そこにあえて一人で暮らすとなると、一人分のお部屋が浮く分、スペースがあまってしまいます。
果たして2LDKで一人暮らしをするメリットとは、一体何があるのでしょうか?
2LDKのメリットというと、自由に使えるお部屋を1つ多く確保できる、生活空間を分けることができる、収納スペースを増やせる、などが挙げられます。
2LDKに住むと、リビングダイニングキッチンとは別に、2つのお部屋を確保することができます。
そのため寝室用のお部屋とは別に、自由に使用することができるお部屋が増えます。
そのあまったお部屋を、荷物を置くための収納スペースとしても使用できます。
もしくは、もう1つのお部屋を寝室とは別の「趣味の部屋」にする、ということも可能です。
自分の寝室に好きな物をすべて置くと、ごちゃごちゃしてしまい、お部屋が狭くなってしまう恐れがあります。
そうなると、ベッドスペースが手狭になり、窮屈になります。
しかし、寝室とは別に趣味の部屋を作っておけば、寝るための場所と趣味や遊びのためのお部屋を分けられるので、窮屈な思いをせずにゆったりと過ごせます。
生活空間を分けられるというのは、意外と役立つメリットです。
特に一人暮らしが長いという方ほど、荷物が増え、置く場所に困るということがよくあります。
趣味やコレクションがあるという方ほど、2LDKにして部屋数を増やした方が住み心地が良くなるでしょう。
それ以外にも、寝室とリビングを分けることで生活にメリハリをつけることができる、部屋数が多いとゲストが呼びやすい、などのメリットがあります。
家族や友人、恋人などを呼ぶ時に、ゲスト用の部屋があると、寝室を見せずに一緒の空間でくつろぐことができるでしょう。
できるだけプライベートは他人に見せたくないという方にとって、部屋数が多い2LDKは相性が良いのです。
1-2. デメリット
2LDKの物件のメリットは、部屋数が多く、広々としたスペースを活かした生活ができる点にあります。
ただ、部屋数が多いと寂しい気持ちになりやすく、メンタル面で落ち込みやすいなどのデメリットがあります。
特に今まで1Rや1LDKなどに住んでいた方からすると、急に空間が広くなった分、新しいお部屋を使いきれずにムダにしてしまうという悩みがあります。
確かに新しいお部屋ができると、その分だけ収納スペースが増えます。
かといって新しいお部屋のために、わざわざ何かを購入して配置するというのも手間がかかりますし、費用もかかります。
このように新しいお部屋を使いこなせないと、1LDKなどと比べて家賃が高い分、もったいない気分になってしまいます。
このデメリットや悩みを解決するためにも、2LDKの物件に引越す前に、新しいお部屋をどのように活用したら良いのか、使い道を決めておきましょう。
2. 2LDKで一人暮らしする場合におすすめのお部屋の使い方
2LDKで一人暮らしを始めると、何かとスペースがあまりやすくなります。
かといって、あまった空間を埋めるように、無理をしてインテリアや家具を設置すると、かえってスペースがなくなり、窮屈に感じてしまうものです。
では2LDK物件で暮らすにあたり、お部屋はどのように使うと良いのでしょうか?
おすすめは、ゆったりとした空間になるように、インテリアのレイアウトを組むことです。
一人暮らしをするということは、自分でお部屋の掃除をしないといけません。
そのため、ソファや椅子、テーブルなどの家具やインテリアを設置する際にはゆったり感を意識し、過ごしやすさを優先した配置をすると良いでしょう。
一ヶ所にギュウギュウになるようにインテリアや家具を設置すると、後々になって掃除をするのが面倒になります。
しかし、ゆったりとした空間を活かすように家具を配置すると、移動がしやすく、掃除をする時も楽になります。
ポイントは、LDKの広々とした空間をどう活かすかです。
2LDKはリビングとダイニング、それとキッチンが一体化している間取りのため、どこからどこまでをダイニングにし、どこまでをリビングにするかで、家具やインテリアの配置が異なってきます。
リビングとダイニングは、それぞれ別空間として分けたいというのであれば、ソファを間において仕切りに使うと良いでしょう。
ソファというと、つい壁際に置いてしまうイメージがつきものですが、必ずしも壁際に設置する必要はありません。
2LDKの物件で暮らす場合、リビングとダイニングの間仕切りとして設置することで、この2つの空間を分けることができます。
ソファを区切りにこちら側をダイニング、あちら側をリビングとすることで、食事をする場所とくつろぐ場所をはっきりと区分することができます。
リビングとダイニングのレイアウトが決まったら、次は個室をどう活かすかを決める必要があります。
この時、お部屋は寝室用とそれ以外の目的用とに分けておくと良いでしょう。
寝室用のお部屋が決まったら、次にもっとも安眠しやすいお部屋をデザインしましょう。
寝室用のお部屋は、自分のプライバシーが一番現れる場所です。
急にお客様が来たとしても、ここは寝室用だからと入室を拒むことで、プライバシーを確保することができます。
そんなプライベートなエリアである寝室には、自分にとって特別な居心地の良い環境になるようにインテリアを設置しましょう。
そして、寝室とは別の部屋の使い道なのですが、おしゃれな使い道をしたいならワードローブにするというのも1つの手です。
1つのお部屋をワードローブに変えることで、あまったお部屋を有効な空間にできます。
何よりワードローブとして使用すれば、季節やブランドごとに衣類を分けることができるので、欲しい衣類をすぐに見つけられるなどの利点があります。
このように、ちょっと使い方を変えるだけで、2LDKを自分好みのおしゃれな空間として、あますことなく利用することができます。
3. 2LDKで一人暮らしにおすすめインテリアとレイアウト例
これから2LDK物件で暮らすにあたり、おすすめのインテリアとレイアウトを紹介します。
まずLDKのインテリアについてですが、その空間にマッチした色彩や素材のソファやテーブル、椅子などの家具を配置すると良いでしょう。
この時、サイズが大きいテーブルを購入すると、圧迫感が出てしまいます。
小型のテーブルの方が、スペースが圧迫されないのでおすすめです。
テーブルに限らず、椅子やソファをコンパクトにすると、圧迫感のない空間を演出することができます。
現在は一人暮らしで大型の家具が必要ないというのであれば、コンパクトなサイズを中心に家具を選びましょう。
ダイニングとリビングとの間にソファを設置すると、仕切りとして活用することができます。
このソファを囲むようにテーブルや椅子を配置することで、LDKの良さを活かしたレイアウトを組めるでしょう。
仕切りとして背の低いソファを使用すると、リビングとダイニングとの空間をいたずらにさえぎずに済むので、圧迫感のない開放的なスペースを演出することができます。
これは、LDKの開放的なスペースを活かしたレイアウトとなるので、リビングでゆったりとくつろぎたい方向けです。
次に個室についてのレイアウトですが、あまった空間をただの物置きにしてしまうのは、もったいないことです。
自宅で仕事をしたいという方ならば、このお部屋を作業部屋にしましょう。
あまったお部屋にパソコンや作業用のデスクを設置すれば、仕事に専念できる作業部屋に変えることができます。
他にも、本を置くための場所として活用すれば、いつでも好きな本を読める読書部屋にすることも可能です。
あまったお部屋については、自分の生活スタイルに合わせて、もっとも役立つお部屋として活用してみましょう。
趣味の部屋、もしくは仕事のためのお部屋としてレイアウトを組むことで、有意義な時間を過ごせるお部屋に作り変えることができます。
4. 一人暮らしにおすすめの間取りは?家賃と住みやすさを比較!
一暮らしにおすすめの間取りというと、2LDKだけではありません。
2DKや1LDK、1Kやワンルームも、やはり一人暮らしにおすすめの間取りとなります。
ここではそれぞれの特徴を踏まえ、住みやすさや家賃などを比較します。
4-1. 2DK
2DKはお部屋が2つに、ダイニングとキッチンがあるという間取りとなります。
2LDKと違ってリビングがありません。
リビングがない分、2LDKよりも家賃の相場は安くなります。
特にリビングの必要性を感じていない方からすると、家賃が安い2DKの方がおすすめになります。
お部屋が2つあるため、寝室とは別に自分だけのお部屋を作れるという利点があります。
リビングがない分、あまったお部屋をくつろぎの空間にすることで、快適な住空間へと変えられます。
4-2. 1LDK
1LDKとは、お部屋1つに、リビングとダイニングとキッチンが1つになっている間取りの物件です。
2LDKと違ってお部屋が1つしかないため、家賃相場も安くなります。
それほど多くのお部屋を求めていない方からすると、2LDKよりもおすすめの間取りとなります。
リビングにソファなどを配置することで、くつろげる空間を作ることができます。
リビングを有効活用することで、快適な空間をレイアウトしやすいという利点があります。
4-3. 1K・ワンルーム
1Kとは、キッチンとお部屋との間に仕切りのある物件で、お部屋は1つだけです。
1ルームもお部屋は1つだけの間取りで、キッチンとお部屋との間に仕切りはありません。
1Kとワンルームの違いは、キッチンとの間に仕切りがあるかないかです。
どちらもお部屋が1つしかなく、ダイニングやリビングがないので、2LDKと比較すると快適さが減少します。
ただし家賃相場が安いので、コストを下げたいという方にはおすすめの物件です。
5. 2LDKに一人暮らしする場合のお部屋の使い方やインテリアレイアウトまとめ
2LDKの利点は、部屋数が多く、リビングなどがあることです。
お部屋の使い方を決める時は、このリビングと2つ目のお部屋をどう活かすかが、重要なポイントとなります。
リビングと2つ目のお部屋を有効活用することができると、他の一人暮らし向けの物件以上に快適な空間を作ることができるでしょう。
デメリットは、活用しきれないと空間があまる分、寂しい気分になる点です。
2LDKの物件で一人暮らしを始める際には、それぞれの空間をどのように使うのか、目的をしっかりと決めておきましょう。
目的を決めることで、自分にとってより住みやすい空間を演出することができますよ。




