2DKと3DKの家賃相場や間取りを比較!おすすめはどっち?

2DK・3DKは、広々したダイニングキッチンがついている、ファミリーに人気の間取りです。

でもメインルームの数だけがこの間取りの違いではありません。

部屋の数が3つあるからこそのメリット、デメリットもあれば、2部屋だからこそのメリット、デメリットもあります。

そこで、今回は2DKと3DKの違いを徹底比較します。

そして、家族の理想の暮らし方のヒントを紹介します。

1. 2DKと3DKどっちが安い?家賃相場を比較

2DKと3DKには、共通点があります。

それは、ダイニングキッチンの広さです。

間取りの表示にはキッチンの広さによって違いがあり、DKとなると9.29㎡(6畳))以上15.47㎡(10畳)未満となっています。

つまりこの広さについては2DKも3DKも共通しているのです。

違いはやはり、メインルームの数です。

ダイニングルームにメインルームが2部屋であれば2DKですし、メインルームが3部屋であれば3DKとなります。

ただこの部屋数の違いは、「家族の暮らし方」にも関係してきます。

1-1. 2DKと3DKの家賃比較表

もっとも物件数の多い東京23区内のうち、人気のエリアで2DKと3DKの家賃を比較してみます。

地域 2DK 3DK
港区 19.78万円 25.83万円
中野区 11.41万円 16.06万円
文京区 13.85万円 25.00万円
台東区 12.85万円 14.18万円
墨田区 15.79万円 14.08万円
渋谷区 13.19万円 15.30万円
世田谷区 12.10万円 14.53万円

1-2. 2DKの家賃相場

主要都市における2DKマンションの家賃相場を最安値・最高値で比較してみます。

都市名 最安値 最高値 平均家賃
東京都 5.68万円 17.71万円 11.69万円
大阪府 2.98万円 10.43万円 6.70万円
京都府 4.20万円 13.05万円 11.97万円
北海道 3.66万円 7.00万円 5.33万円
福岡県 2.83万円 6.92万円 4.87万円

1-3. 3DKの家賃相場

主要都市における3DKマンションの家賃相場を最安値・最高値で比較してみます。

都市名 最安値 最高値 平均家賃
東京都 5.26万円 21.22万円 13.24万円
大阪府 4.50万円 10.74万円 7.62万円
京都府 5.05万円 13.58万円 9.31万円
北海道 3.33万円 9.00万円 6.16万円
福岡県 3.10万円 10.54万円 6.82万円

2. 2DKと3DK、家賃で選ぶならどっちがおすすめ?

2-1. 一人暮らしの場合

一人暮らしの場合は、部屋数の少ない2DKの方がおすすめです。

将来パートナーと同居することもできますし、メインルームが2室あるので、寝室とプライベートルームをしっかり分けることもできます。

特に自宅で仕事をするのであれば、作業スペースとプライベートルームは、しっかりと分けた方が生活にもメリハリが出ます。

この場合であればメインルームの1つをワークスペースにし、もう1つを寝室兼プライベートルームにすれば自宅で仕事をしていても、オンとオフがしっかりと分けられます。

2-2. 二人暮らしの場合

二人暮らしの場合は、「誰と暮らすのか」によっても間取り選びに違いが出ます。

・友人とルームシェアする場合

気の合う友人とルームシェアするのであれば、家賃を重視して2DKがおすすめです。

2DKと3DKでは家賃にも違いがあります。

二人暮らしなのですから、それぞれのプライベートルームが確保できる2DKで十分です。

ゆとりのある暮らしがしたいのであれば、「広いDKの物件にこだわる」または「2LDKにする」がおすすめです。

共有スペースが広々していれば、ルームシェアをしていても、友人たちを呼んでホームパーティーをすることもできます。

料理好きの二人であれば、台所に一緒に並んで立っても余裕があるので、毎日の生活がワクワクしたものになるはずですよ。

・きょうだいで暮らす場合

進学や就職などで上京してきた場合、きょうだいで部屋を借りるということもあるはずです。

この場合におすすめなのは3DKです。

きょうだいとはいえ、社会人になればプライベートをしっかりと確保するのが、お互いにストレスを感じない暮らしになります。

きょうだいで一緒に暮らす場合は、お互いのプライベートルームをあえて離します。

こうすることによって、ライフスタイルの違いによる家での過ごし方が違う二人でも、程よい距離感で暮らすことができます。

空いている部屋は、かさばる荷物や季節の服などを収納するスペースにすると、ダイニングルームがゴチャゴチャするのを避けることができます。

また両親が遊びに来たときには、寝室として使うこともできます。

2-3. 同棲や新婚の場合

・同棲の場合は2DKがおすすめ

同棲の場合は、寝室は一緒ということが多いですね。

ですから寝室として1室、二人のプライベートルームとして1室使う、というのが一番スッキリした使い方です。

・新婚の場合は、将来をどのように考えるのかがポイント

新婚の場合、将来子育てをすることを前提に物件探しをしますよね。

でも、新婚だからといってすぐに子作りをしたいという人もいれば、しばらくは二人だけの暮らしを楽しみたいという人もいます。

すぐに子供が欲しいという場合は、一般論としては「将来の子供部屋として3部屋あった方がいい」という意見が多いので、初めから3DKを選ぶ人が多いです。

しかし子供がいたとしても、将来マイホームを購入したいと思っているのであれば、子育てにあまりお金がかからないうちは、家賃の安さを重視するという方法もあります。

こういうケースでは、子供が小学校に上がるまではできるだけ家賃を切り詰めようという人が多いので、3DKよりも2DKを選ぶケースが多いようです。

3. 2DKと3DKの間取りや使いやすさの違い

3-1. 2DKのメリット

・幅広い世代に人気がある

2DKの場合は、一人暮らしからファミリーまで、幅広い世代に人気の間取りです。

一人暮らしであれば、かなりゆとりのある暮らし方ができますし、ファミリーにとっても子育てをするのに十分な広さがあります。

ですから使い方次第で、アレンジがしやすい間取りなのが2DKのメリットといえます。

・3DKよりも家賃が安い

2DKと比べて、3DKは家賃が高くなります。

少しでも毎月の支出を抑えたいというのであれば、ファミリー世帯であっても2DKを選ぶ人が多いです。

・実は1LDKよりも安い

一人暮らしでも2DKを選ぶ人が多いのは、実は家賃にも関係があります。

DKとLDKの違いもキッチンの広さにあるのですが、DKの場合9.29㎡(6畳)以上15.47㎡(10畳)未満なのに対して、LDKは15.47㎡(10畳)以上とかなり広々しています。

そのため、一人暮らしでゆとりのある暮らしをしたいという人に人気なのが、1LDKなのですが、二人以上で暮らすには少し窮屈な間取りなので、ターゲットゾーンが「一人暮らし」となってしまいます。

そのため家賃自体もやや高めです。

これに対して、2DKはファミリーにも適している間取りなので、物件数も多く家賃も比較的抑えられています。

家賃を重視する一人暮らしの場合は、1LDKとの家賃の違いもチェックしている人が多いので、やや広い感じがしても2DKを選ぶケースはよくあります。

3-2. 2DKのデメリット

・一人で暮らすには広すぎる

メインルームが2つある2DKを一人で暮らすとなると、どうしても気になるのが広さです。

確かに部屋数にゆとりがあるのですが、そのことがかえってデメリットになることがあります。

何しろ部屋数が増えれば、掃除をする場所も増えます。

日頃からこまめに掃除をするのが好きな人であれば、気にならないかもしれませんが、「残業が多い」「休みの日は出来るだけ家でゴロゴロしていたい」というのであれば、一人暮らしの2DKは広すぎると感じるはずです。

・「子供に1室ずつ子供部屋を…」は無理

メインルームが2室あるので、将来子供が生まれた場合に1室を子供部屋にする、ということができます。

ただ、子供が一人ではなく二人となれば、さすがに一人1室ずつというのは難しいですね。

「子供の学習環境を優先したい」という新婚世帯にとって、「メインルームが2室しかないのはデメリットである」と考える人が多いことは確かです。

・お互いにすれ違いの生活になってしまう

メインルームをそれぞれの個室として使った場合、共有スペースであるダイニングルームで過ごす時間よりも、プライベートな個室で過ごすことの方が増えてきます。

熟年夫婦の二人暮らしであれば良いのですが、新婚家庭であれば、それがお互いの心の溝を作るきっかけになってしまうこともあります。

3-3. 3DKのメリット

・家族それぞれのプライベート空間をきちんと確保できる

結婚・出産・子育てをしていくことを考えれば、子供の成長に合わせて暮らし方を変えていくことは大事なことです。

もちろん子供が小さいうちは、共有スペースで過ごす時間の方が圧倒的に長くなりますが、子供の成長とともに少しずつ一人で過ごす時間を欲しがるようになります。

このように子供の成長を考えれば、暮らし方に限界のある2DKよりもゆとりのある3DKの方が、メリットは大きいといえます。

・趣味の時間を手に入れられる

家族が増えていくということはうれしいことですが、それに伴い少しずつ親のプライベートな時間が消えていきます。

「家族のために」「子供のために」と頑張る毎日も大事ですが、時には家の中で趣味に没頭する時間も欲しいものですね。

そんな時に3DKであれば、「夫婦の部屋」「子供の部屋」とは別に「趣味の部屋」が作れます。

自分だけの時間を少しでも作ることによって、生活にメリハリが出てきますし、ストレスを家庭に持ち込むこともなくなります。

ゆとりのある暮らしを手に入れることは、家庭円満の秘訣でもあります。

3-4. 3DKのデメリット

・家賃が高い

3DKとなれば、ファミリー世帯がターゲットになりますから、「子育て環境に良い場所」「治安のよい場所」「学校・病院・スーパーが近くにある」など、子育てをする上で必要な条件を満たしていることが多いです。

でもこれだけ良い条件がそろっていれば、家賃は当然高くなります。

・マイホーム購入を考えるならデメリット

3DKの賃貸住宅に長く住み続けるのであれば、多少家賃が高くても良いのですが、将来マイホームを購入しようと考えるのであれば、毎月の高額な家賃はデメリットです。

最近では「働き盛りの30代までにマイホームを購入し、できるだけ住宅ローンの期間を短くしたい」という人も増えています。

ただ、そのための頭金をためる場合でも、毎月の家賃支出が大きく負担となっている場合は、苦しい家計をやりくりして貯金をするというのは難しいはずです。

つまり、夢のマイホームを手に入れたいと考えるのであれば、3DKの家賃は大きなデメリットとなるでしょう。

4. 2DKと3DKの家賃相場と間取りの違いまとめ

2DKと3DKは、将来どんな暮らし方がしたいのかによっても選び方が変わります。

子供中心の暮らしをするにしても、2DKと3DKでは、子育てに対する考え方にも違いが出てきます。

特に、将来子育てをすることを考えるのであれば、「狭くなったから引越しをする」ということは「子供の生活環境を変える」ということにもつながります。

そのことでストレスを感じる子供も多いですから、長く住み続けることを前提にしているのであれば、将来のことも考えたうえで慎重に物件選びをしてくださいね。