新婚時代は夫婦2人で意外と快適に過ごすことが出来た1Kも、いざ子どもが出来ると「このスペースで子育ては出来るのかしら?」と不安に思う人も多いはずです。
でも妊娠中の引っ越しは体への負担も大きいですので、「とりあえず出産するまでは…」と引っ越しを先延ばしにするケースもあります。
では実際に1Kで子育ては出来るのでしょうか?
子育てをするとすれば、どのような注意点があるのでしょうか?
今回は、妊娠が分かったときから考えておきたい1Kでの子育てポイントや注意点、引っ越しを考えるタイミングなどを紹介していきます。
1. 1Kで子育てはできる?
妊娠がわかると新しい家族が増えることへの喜びの反面、「今の生活スタイルで大丈夫?」という不安もあるはずです。
特に生活スペースに問題を感じる人は多く、妊娠をきっかけに引っ越しを考える人も増えます。
では居住スペースが限られている1Kの場合、子育てをすることは本当にできるのでしょうか?
もしも子育てをした場合には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
1-1. メリット①出産・育児でかかる出費をきちんと確保できる
妊娠が分かってからは、お腹の赤ちゃんの健康状態を確認するための定期健診の他にも、出産や育児の準備をしていく必要があります。
もちろん出産・育児の準備となれば、お金も必要になります。
これらの準備と同時に引っ越しをするとなると、大きな出費がまとめてくることになります。
引っ越しをするにしても、新しい住まいが決まらなければ引っ越しすることはできません。
新居が決まれば、入居前に前家賃・敷金・礼金なども支払う必要があります。
このように出産・育児の準備だけでも何かと出費がかさむ時に、引っ越しの費用まで準備するのは大変です。
ひとまず出産と育児がひと段落つくまでの間は現状のままで暮らすというのも、一つの選択肢としてあります。
1-2. メリット②妊娠期間中を穏やかに過ごすことが出来る
もしも引越しをするとなれば、新居探しから始めなければいけません。
タイミングが良く物件が多い時期であれば見つけやすいかもしれませんが、引っ越しシーズンからズレるとなかなか気に入った物件が見つからないこともよくあります。
しかもいざ引っ越しをするとなれば、生活環境も変わります。
少しの変化でも敏感に感じやすい妊婦さんにとって、引っ越しは出来れば避けておきたいものです。
少しでも穏やかに安心して暮らすことが出来る環境ということを考えれば、あえて1Kで暮らすという方法も選択肢の一つです。
1-3. デメリット①育児スペースの確保が難しい
いざ出産してみると子育てに必要になるスペースを確保するだけでなく、安全にも気を使わなければいけないことに気が付きます。
新生児の間は数時間おきに授乳やおむつの交換が必要になりますし、寝返りが出来るようになってからは怪我をしないように気を配る必要があります。
ところが1Kの場合は、キッチンは独立していますがダイニングルームはありません。
メインルームが寝室兼育児スペースになります。
ですから生活スタイルも家具の配置もすべて変えなければ、1Kでの育児は難しいでしょう。
1-4. デメリット②周りの住人に対する配慮が難しい
1Kの場合、ほとんどが独身世帯です。
そもそも2人以上で暮らすことが許可されないケースが多いです。
もし許可されたとしても、騒音など、周りの方への配慮が難しのではないでしょうか。
ましてや赤ちゃんの鳴き声は親に知らせるためのものですので、聞こえて気にならない人などおりません。
赤ちゃんは自分の体の変化などは「泣く」ことでしか表現できません。
赤ちゃんの泣き声を「心地よい」と感じるか「不快だ」と感じるかは人次第です。
場合によっては、周りの住人に対する配慮からも引っ越しをせざるを得なくなることもあります。
2. 1Kで子育てするのは何才まで可能?
2-1. 新生児なら工夫次第でOK
新生児は、2~3時間おきに目を覚ます以外はほとんどの時間を寝て過ごします。
寝返りをすることもありませんが、ちょっとした環境の変化にも敏感に反応します。
ただしこの時期にきちんと昼・夜の区別をつけさせる準備をしておかないと、乳幼児期に夜泣きがひどくなるなど困った癖がついてしまいます。
生活のリズムを守るような工夫は必要になります。
2-2. 1歳まではかなり大変
赤ちゃんも半年を過ぎると寝返りをするようになります。
寝返りをするようになると目が離せなくなりますので、こまめに赤ちゃんを見ていられる環境を作ることが大事です。
特に1Kだと、メインルームとキッチンが分離しているので、食事の準備をしている間に赤ちゃんが家具にぶつかってしまい怪我をすることもあります。
もちろん、この頃になると日中起きて活動している時間もずいぶん長くなっていますので、赤ちゃんの面倒を見ている時間も長くなります。
狭い空間で赤ちゃんと2人きりで過ごすことに強いストレスを感じるようになるのもこの時期です。
2-3. 2人目の妊娠がわかったら引っ越しのタイミング
様々な工夫をしながら1人目までであれば何とか1Kでも快適に過ごすことが出来ますが、2人目となると工夫だけでは乗り越えられなくなります。
ですから1Kで子育てをしていた人も、2人目妊娠が分かった時点で引っ越しをします。
3. 1Kで赤ちゃんの子育てをする場合のレイアウト
3-1. ベッドはNG!昼間はソファー代わりになる折りたたみ式マットレスに変更!
押し入れのスペースが小さい1Kでは、ベッドをメインルームに置いている人が多いですが、これでは子育ては無理です。
赤ちゃんは昼間も寝ている時間が長いですから、折りたたんでソファー代わりにできるマットレスに変更しましょう。
敷布団の代わりになるマットレスならさらにおすすめです。
3-2. ツッパリ棒を使って天井に収納スペースを確保
赤ちゃん用品はとにかくかさばります。
中でも紙おむつはかなりかさばります。
こういった育児用品は、すぐに取り出せる場所にあるのがベストです。
こんなときはツッパリ棒を使って天井に収納スペースを作りましょう。
3-3. ベビーベッドは使わない
ベビーベッドは、1Kでは諦めましょう。
昼間は子供用の布団に寝かせるか、マットレスの上にタオルケットなどを引いて寝かせましょう。
3-4. 赤ちゃん用のお風呂用具はレンタルでスッキリ
赤ちゃん用のバスタブなどは、購入するのではなくレンタルで十分です。
使う時期も限られますし、2人目を考える時には引っ越しのタイミングです。
3-5. 蚊帳を使うと意外と便利
赤ちゃんがいるとはいえ、生活をする上では夜にどうしても部屋の電気をつけなければいけなくなります。
こんなときは赤ちゃんがいる場所に蚊帳を張っておくと光を気にして起きてしまうことがなくなります。
3-6. ベビーハンモックは使える!
ベビーベッドは置けなくてもベビーハンモックならスペースもほとんどいりません。
夜寝る場合もハンモックに蚊帳を張っておけば、多少部屋の電気をつけていてもそれほど赤ちゃんにストレスがかかることはありません。
6. 1Kで赤ちゃんの子育てをする方法まとめ
1Kで赤ちゃんの子育てをする場合には、「物を増やさない」ということは絶対に無理です。
でもできるだけ物は収納にしまって赤ちゃんのためのスペースを確保してあげるということが大事です。
ただし1Kの場合は周りの方への配慮も大事です。
どのタイミングで引っ越しをするのかについては、きちんと夫婦で相談するようにしてくださいね。




