2LDKに4人の家族が暮らすには、一般的には、部屋数が足りないイメージを受けるかもしれません。
しかしレイアウトを考えて、部屋1つ1つの役割を考えることで、4人の家族がプライバシーを守りながら快適に生活することが可能です。
今回は、
- 間取り
- 部屋の振り分け
- インテリアの配置
- 収納家具の配置
- キッチンの使い方
- リビングの使い方
の6点について考えていきたいと思います。
このページでわかること
1. 2LDKに4人家族で暮らすためのレイアウト①間取りの選び方
「4人家族」と一言で言っても、その家族構成により、間取りの考え方や選び方は大きく異なってきます。
例えば、夫婦2人子供2人という家族構成、夫婦2人と親1人子供1人という家族構成では考え方が変わってきますが、一般的には夫婦2人、子供2人という家族で考える人が多いと思いますので、今回はその想定で考えてみたいと思います。
このケースだと、子供の成長に合わせて考えるのが一番わかりやすいかもしれません。
例えば上の子供が小学校1年生の頃、下の子供が未就学児であれば、この4人で生活する時間は約10年程度ということになります。
間取りのことを考えて家を選ぶ場合には、LDKはバルコニーに面した採光のある間取りがおすすめです。
また、LDKの横に和室があると、非常に使い勝手がいいと思います。
この間取りだと、子供が幼少期から成長に合わせて対応しやすくなります。
収納スペースも広めの間取りを選ぶことができれば、部屋の整理整頓が楽になります。
2. 2LDKに4人家族で暮らすためのレイアウト②部屋の振り分け
部屋の振り分けは、子供の成長に合わせて変更していくと良いと思います。
まず、下の子供が未就学児の時期には、夫婦の寝室で生活することになるでしょう。
上の子供は1つの部屋を与えることになりますが、下の子供が就学すると2人で使ってもらうということになります。
夫婦の寝室にベッドを配置してしまうと、非常に場所を取り、部屋のスペースが埋まってしまいまうので、和室に布団を敷いて就寝するというスタイルをとると、2つ目のリビングのような用途にも対応することができ、プライバシーを守るために間仕切り家具などで工夫し、お互いが快適に生活できるように工夫してあげると良いでしょう。
特に子供の性別が違う場合などには、この配慮は重要です。
3. 2LDKに4人家族で暮らすためのレイアウト③インテリアの配置
2LDKという間取りに4人家族で暮らす場合には、家具・インテリアの配置や選び方も非常に重要です。
基本的には「必要な物だけを購入する」という考えを、家族共通の認識にする必要があるでしょう。
またインテリアは、できるだけ色を統一させると家全体の調和ができるため、単色のベースカラーを決めましょう。
おすすめは白・黒・ブラウンなどです。
これらの色は家具でも人気なので、選びやすいはずです。
小物の家具で、アクセントカラーを1色入れると、非常に彩りが演出できますよ。
では、インテリアの配置を順番に見ていきましょう。
まずLDKには、ダイニングテーブル、ソファとオーディオボードにテレビを配置します。
夫婦の寝室には、ベッドを置いてしまうと部屋を圧迫してしまうため、和室に布団で就寝するというスタイルがおすすめです。
コンソールテーブルと本棚を配置するくらいで考えておくと、部屋の使用用途が様々に広がります。
子供の部屋には、将来的には2人で生活するスペースになることを想定し、家具を配置しましょう。
間仕切り家具と2段ベッドと勉強用デスク2セットを配置します。
基本的に大きいインテリアは、この程度におさえると良いと思います。
4. 2LDKに4人家族で暮らすためのレイアウト④収納家具の配置
4人家族で快適に暮らすためのコツは、収納のルールを家族でしっかりと決めることでしょう。
使わないものを増やしてしまうと、生活スペースが少なくなるため、「何をどこに収納するか」をあらかじめ決めておくと良いと思います。
部屋にあらかじめ設置されている押し入れで基本的には対応する、という考えを持つことで、1つのものを長く大切に使うという生活ができるようになります。
大きいタンスなどの設置はできるだけ避け、最初の間取りの中での収納を意識しましょう。
また、子供部屋の間仕切りに収納家具を使う、というのも良いですね。
5. 2LDKに4人家族で暮らすためのレイアウト⑤キッチンの使い方
まずキッチンのレイアウトですが、大きく2種類あると思います。
「対面式」と「壁付け式」ですね。
基本的には、子供がまだ小さいのであれば対面式が良いと思います。
母親がキッチンで過ごす時間はかなり多いと思います。
その際には、料理をしながら子供の様子が視界にあった方が安心でしょう。
壁付け式は、掃除がしやすいメリットがありますが、慣れてしまえば対面式キッチンでも大丈夫です。
対面式は、家族のコミュニケーションがとりやすい、ということから考えてもおすすめできるものです。
対面式キッチンのカウンターにダイニングテーブルを並べて配置すれば、食事のスペースがまとまりすっきりして見えます。
6. 2LDKに4人家族で暮らすためのレイアウト⑥リビングの使い方
リビングは、家族4人がコミュニケーションをとる最も重要な場所です。
基本的な大きさだと、おそらくリビングダイニングで12畳程度になると思います。
生活の動線を考えて、ソファを壁に配置し、対面にオーディオボードを置きます。
基本的には、このソファの選び方が重要になります。
最近ではL形のソファも人気ですが、こういったソファを選ぶと、家族のコミュニケーションがとりやすくなるメリットもあります。
またリビングは、子供が小さい場合には遊ぶスペースにもなるため、テーブルは最初、設置しない方が安全かもしれません。
ラグを敷いて、遊べるスペースを確保してあげると良いでしょう。
7. まとめ
さて、今回は2LDKに4人家族で暮らすためのレイアウトを考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
最後にまとめてみたいと思います。
- 4人家族(夫婦2人子供2人)で生活する時間は10年程度
- 子供の成長に合わせて、部屋の用途を変えることで快適に生活ができる
- LDKはバルコニーに面した採光のある間取りがおすすめ
- できるだけ収納スペースが多い間取りを選ぶのが良い
- 部屋の振り分けは夫婦の部屋1、子供2人の部屋1というのが基本
- 下の子供が就学したら、子供部屋に間仕切りを入れる
- インテリアのベースカラーはできるだけ統一、アクセントカラーも決めると良い
- 大きめの家具は、必要最低限のものに抑える
- 家族で収納のルールを決めることで、余計なものを買うことを抑止できる
- キッチンは、家族のコミュニケーションがとりやすい対面式がおすすめ
- リビングは、生活動線を考えて家具を設置する
2LDKに4人家族というと「部屋数が足りない」というイメージがあるかもしれませんが、子供が成長して巣立っていくまでの10年間という時間だと割り切って考えるのであれば、工夫次第で十分に快適な生活をすることができます。
やはり、重要なポイントになってくるのは収納の考え方ですが、ものを買う時に「良質なものを10年使う」という考え方を、家族全員が持っていればものはそこまで増えることはありません。
インテリアも必要なものだけを揃え、視線をさえぎらないものを選ぶことによって、限られたスペースを圧迫感のないものにできるので、最初の配置が大変重要になってきます。
快適な生活を送るために参考にしてみてください。





